転職は「縁結び」
数回転職していますが、後悔しなかった転職はすべて
・誰かの縁でつながった会社
でした。口利きとはまた違って、最近だと「リファラル」と呼ばれる制度も認知されてきましたが、そういうったものだとか、どなたかに見つけてもらったりとか。
逆に、情けない話ですが、自分で選んで決めた会社は、思い込みが強すぎるのか「ミスマッチ」が多かったように思います。もちろんそれも縁と言えなくもないのですが、そのつながりが非常に脆いと言うか。なぜかはわかりませんが、他人の紹介で入る会社のほうがフィットしますし、長続きもしました。
そこそこのキャリアがあれば、
・経験による判断
・スキルの判断
・所属企業による判断
といったものがあるわけで、それはそれで「マッチング」ではあるのですが、なんというか、スペックだけで判断しているという感じになりがちです。
婚活などでも
・身長160cm以上
・大卒
・就業中
・結婚歴なし
・年齢30歳まで の女性、
などのように「スペック」でマッチングするのがおそらくは普通なんだろうと思いますが、上述の転職と同じなのは
・人間性という軸の欠落
だったりします。
もちろん転職活動で言えば面接がありますし、婚活で言えば顔合わせやデートなどがあるでしょうけれど、長く付き合ってわかる「ピンとくるもの」に辿り着く前にけつだんしなくてはならないという意味では、同じく「人間性という軸の欠落」と言えるのではないかと思います。
一方で、リファラルのように「知っている、信頼している、だから推薦する」という確かなベースがあると採用する側も一つの安心材料ですし、候補者からしても「彼・彼女が推薦してくれる会社」という安心材料になります。
これはおそらく、そこそこ年齢がいってからの話で、つまりは
・リファラルをいくつももらえるような「信頼の貯蓄」をしておけ
ということでもあると思います。単に「人脈を作る」という浅はかなものではなく、きちんと人間としての信頼を得るという意味で。
40代にもなれば、10年前に一緒に仕事をした人なんかも「リファラル」になりえます。少々肩が凝る言い方をするならば、
・いつ何時も、手を抜いたり嘘をついたりしないこと
が大事なんじゃないかとも思います。10年経っていいイメージが残っているというのは、思い出の美化という要素は多少あれど、やはり「ちゃんとしていた証」だと思うのです。
そうやって「人に引っ張ってもらうキャリア」というと、「主体性がない」とも言われそうですが、人生なんて「運と縁」で出来上がっているものだと思うので、真摯な人間関係を続けていれば、真摯な信頼関係になると思いますし、その縁がつなぐ関係はどう間違ってもいいものにしかならない気がします。
・運と縁とタイミング、それを可能にする誠実な生き方
でしょうか。
エージェントからの紹介も一つの縁とは言えますが、やはりどこかで一緒に仕事をした関係の方が、より人間性を知ってもらえているような気がします。