宗教ビジネスの罠 - 私が経験した現代の洗脳術

2024年11月20日 18:00

マインド改革講座

500円note

海外から日本に戻ってきた私を待っていたのは、驚くほど多くのイベントの誘い。

その中でも特に執拗だったのが、とある宗教団体からの「お祭り」への参加要請でした。

思い返せば、私はすでにこの宗教に10万円を「献上」していました。

その時は立派な数珠と小さな仏壇、そして「信者としての新しい名前」をいただきました。

まあ、それなりの見返りはあったわけです。

でも今回は違いました。

「人は生まれながらにして罪深い存在です。あなたも例外ではありません」

威厳のある部屋で、厳かな表情を浮かべた「先輩信者」たちに囲まれながら、そんな言葉を投げかけられました。

心理的圧力は徐々に強まっていきます。

「あなたの魂の救済のために、10万円の特別なお布施が必要なのです」

疑問を投げかけようとすると、すかさず別の信者が語り始めます。

「私も最初は戸惑いましたが、お布施をしてから人生が劇的に変わりました」

「私の病気が治ったんです」

「事業が成功し始めました」

次々と成功体験が語られ、まるで私だけが取り残されているような錯覚に陥ります。

これこそが洗脳の王道なのです。

彼らの手法は実に巧妙です。

この状態に追い込まれると、人は驚くほど簡単に操られてしまいます。

普段なら「あり得ない」と笑い飛ばすような提案も、真剣に検討してしまうのです。

そして、一旦信者になると更なる洗脳が待っています。

「教祖様に近づくには、より多くの奉仕が必要です」

「新しい信者を勧誘することで、あなたの功徳も増えていきます」

信者たちは無償で寺院の掃除をし、休日返上で勧誘活動を行い、さらには「お布施」という名の支払いも続けます。

彼らにとって、これは全て「功徳を積む」ための尊い行為なのです。

最も恐ろしいのは、この仕組みの完璧さです。

信者は搾取されればされるほど、より深く信仰にのめり込んでいく。

お金を払えば払うほど、「自分は正しい道を歩んでいる」という確信が強まっていくのです。

現代の宗教ビジネスは、心理学とマーケティングを巧みに組み合わせた、実に洗練されたシステムだと言えます。

善意と信仰心を装いながら、実際は人々の不安と希望を金銭に変える、完璧なビジネスモデルなのです。

私はその日、なんとか10万円の支払いを断ることができました。

しかし、あの場の圧力と巧妙な話術を前に、簡単には逃げ出せないと感じた人も多いはずです。

この経験を通じて私が学んだことは、「信仰」という名の下で行われていることを、常に冷静な目で見つめる必要があるということ。

誰もが「まさか自分が」と思っているはずですが、適切なタイミングで適切な手法を使われれば、誰でも洗脳の対象になり得るのです。

マインド改革講座

500円note

#営業 #ブラック企業#心理#マインド#洗脳#自信#海外就職#自己啓発#読書#メンタル#英語#キャリア#外資

いいなと思ったら応援しよう！

サポートお願いします！あなたがやってほしいことをやります！・・・かも♪