
腸内細菌を増やす
前回、腸内フローラの話をしました。
腸内細菌を増やして
肌ツヤをよくしたり
痩せられる体作りをしたり
菌を増やすには
とくに発酵食品に多く含まれます。
菌を含む食べ物は
消化物としてみなされます。
他の菌はこの消化物を食べて生きていきます。
菌ごとに好みが決まっていて
特定の菌はほぼ特定の成分を食べて
その菌の排泄物はまた別の菌の餌になります。
こうして腸内の約1000種類の菌は
連鎖していて菌が増減します。
毎日少しずつでも
菌食材(発酵食品など)を食べることで
このサイクルが活性化されて
腸内フローラは元気な状態を保ちます。
菌は腸に届く前に
胃で胃酸により死滅してしまいますが
たとえ生きたまま腸に届いても
腸内に定着することはありません。
ですので新しい菌を定期的に
食べ物から取り入れるられるといいです。
死んでしまった菌は
他の菌の餌になったり
腸内の善玉菌を増やします。
菌を増やす
いわゆる菌活におすすめな菌と
それを含む食材について紹介します。
6つの有効な菌
・乳酸菌
・植物性乳酸菌
漬物、キムチなどに多い。
動物性乳酸菌に比べて死滅しにくい。
・動物性乳酸菌
ヨーグルト、チーズなどに多い。
胃酸や塩分に弱いため腸に届く前に死滅しやすい。
死んだ菌は植物性乳酸菌や善玉菌の餌になる。
に分けられます。
・麹菌
米や大豆を煮たり蒸したりした時に繁殖するカビの一種。
・米麹(米味噌)…蒸した米に麹菌を繁殖させたもの
・大豆麹(赤味噌、八丁味噌)…大豆を原料とする
・麦麹(麦味噌)…麦を原料とする
などがあります。
甘酒や鰹節にも麹菌が含まれます。
・酵母菌
アルコールの醸造に利用されたり
ビール酵母、ワイン酵母、日本酒酵母
などに分けられます。
パンも同じ原理で生地の糖質を
酵母菌によって分解することで発酵します。
他にはイカの内臓にも
酵母菌が含まれています。
・納豆菌
納豆を作るときの
稲藁に含まれる枯草菌のことを言います。
納豆菌は熱に強く
100度でも死滅しないと言われています。
蒸した大豆に納豆菌を加えて
発酵させたものが納豆になります。
名前の通り納豆に多く含まれます。
・酪酸菌
糖を分解して酪酸を作るのが酪酸菌です。
動物の消化管に常駐している菌で
腸内菌を増やす働きがあり
腸内フローラのバランスを整えます。
乳酸菌と同じような効能があります。
ダイエットや
免疫機能の向上にも効果があります。
糠漬けなどに豊富です。
・酢酸菌
エタノールを酸化して
酢酸を生成する細菌類の総称です。
ワインに加えるとワインビネガー
シードルに加えるとリンゴ酢
など
原料となる穀物や果実から酒を醸造し
そこへ酢酸菌を加えて酢酸発酵させると
酢が出来上がります。
アルコールを酢に変えるので
酢酸菌が豊富な食材は酢になります。
これらの菌を意識した食事をとって
腸にたくさんの菌を入れてあげましょう。