朝は占筮(せんぜい)でスタートする
ここ何年か毎日書かさずやっているのが占筮(せんぜい)だ。いわゆる「易占い」で、僕はサイコロを使って毎日の易を立てている。
本来は筮竹(ぜいちく)を使って占うから「占筮」と言うのだろうが、僕は八面体のサイコロを使っている。易占(えきせん)用の専用サイコロも売っているが、僕が使っているのは1から8までの数字が印字されたもの。少々特殊なサイコロだが、ゲーム用品として普通に市販されている。僕はゲーム専門店の「イエローサブマリン」や「東急ハンズ」で幾つか買って持っている。
このサイコロを6回振って、初爻から上爻までの各爻をノートに記入する。1は老陽。4・6・7は陽爻。2・3・5は陰爻。8は老陰。これで変爻も含めて、かなり本格的な易が立てられる。ノートには現れた卦象、卦名、之卦などを記入する。朝の作業はここでおしまい。
出現した卦を「易経」と付き合わせれば、本職の占い師と同じような占いが一応はできる。だが僕はそれをやらずに、出てきた卦をノートに記入しておしまいだ。あとはその日の終わりに再度ノートを見返して、卦が示している内容とその日の出来事を振り返る。
卦の内容がその日の出来事をズバリ指し示しているように見えることもあるし、まったくトンチンカンで取り付く島もないことも多い。それもまた、易占の面白さだと思っている。
僕自身は「占い」をまったく信じていないので、こうした作業は「易経という古典に親しむ」という意味で繰り返している。それでもこれをもう何年も続けているのだから、それなりの面白さもあるのだ。
サイコロが生み出すランダムな数字に一喜一憂することはないが、続けているからには何かしらの楽しみがあるわけで、それが何なのかは一度よく考えてみたいと思う。
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