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コロナウィルス禍の世界で、神はどこにいるのか

オックスフォード大学の気鋭の学者、ジョン・C・レノックスのテキスト。本書の翻訳者である山形優子フットマンさんからの直々のオススメで読みました。

無神論者に向けての問いかけが多く、つまり神はいないと考える人、(私もそうです)にとっての問いかけの書でした。

「壊れた大聖堂」と「二つの冠」の例えがコロナの時代を鋭く言い当てています。美醜が共存している世の中を再認識する事が大切だと言う主張です。

本書にはクリスチャンとしての行動規範も明確に記されていて、まさにこのタイミングで書かれるべきテキスト。イタリアの数学者、パオロ・ジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』と似た意義があると思います。

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先日聴いたFMCoCoLoのラジオ番組、『Whole Earth RADIO』でパーソナリティの野村雅夫さんが、そのパオロ・ジョルダーノと同じく「コロナとの戦いを戦争に例えることについて、反対しているのが村上春樹」と紹介がありました。

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「ウィルスとの戦いは、善と悪、敵と味方の対立じゃなくて、僕らがどれくらい知恵を絞って、協力し合い、助け合い、それぞれを上手く保っていけるかどうかという試練の場です。殺し合うための力の戦いではなく、生かし合うための知恵の戦いで、敵意や憎しみはそこでは不要なのです。」(村上RADIOより)

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日本の文学者、イタリアの数学者、そしてオックスフォード大学の数学者が語っているのは全て同じことだとわかりました。

本書が指し示した、信じる者を信じるという宗教的態度に理解を示すことの中に、これからのコロナの時代を生き抜くヒントがあると思います。

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