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キャラクター / CHARACTER(2021年6月11日劇場公開)

漫画みたいな映画が褒め言葉になる今。

映画『キャラクター』ティザービジュアル

最後の方で、久しぶりに『セブン』のあの嫌な感じを思い出しました。

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Fukaseが自分自身で描いたあの部屋の壁画はちょっとやり過ぎたとは思いましたが、両角というサイコパスキラーを大熱演って言っていいと思います。

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山城圭吾(菅田将暉)と清田俊介(小栗旬)のパーソナルな関係構築にあまり手数をかけないスピードもよかった。

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漫画家のアシスタントという立場からの出発がこの物語に説得力を持たせています。映画的省略が実に巧みでテンポよく楽しめました。

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ノワール度合いも濃厚で韓国映画のそれと遜色ないレベルです。ただどの死体も同じような殺され方に見せようとするあまり、デスカウントが両手の指の本数では足らない割にはあっさりと感じました。それでも全体としては大変面白く日本映画でここまでスピーディな展開なのは、フラッシュバックに頼らない漫画的な説得力があったからです。


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