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【映画レビュー】汚職に立ち向かう正義の刑事たち!『L.A.コンフィデンシャル』

1953年のロサンゼルスを舞台にしたクライムサスペンス。ロス市警の刑事バド・ホワイトは、元刑事を含む6人が惨殺された事件の捜査を進める中、売春組織の娼婦リンにたどり着く。一方、殉職した刑事を父に持つ野心家エド・エクスリー、テレビの刑事ドラマでアドバイザーをしているジャック・ヴィンセンズもそれぞれの目的で動き出した。彼らはぶつかり合いながらも、やがて手を組み、警察内部の汚職に立ち向かう。

この映画の見どころは、まず何と言っても、ラッセル・クロウが演じるバド・ホワイト刑事と、ガイ・ピアースが演じるエド・エクスリー刑事の対立と成長が見事に描かれている点だ。バドははみ出し者で、上司の命令に従わないタイプ。一方、エドは警察学校を首席で卒業した優等生。全く異なる性格だが、正義を重んじる共通点が次第に彼らを結びつけていく。

演出も素晴らしい。1950年代のロサンゼルスの雰囲気を見事に再現した、ダークな映像美と緊迫感あふれるシーンの連続に思わず息をのんだ。

総じて、『L.A.コンフィデンシャル』は重厚なストーリーとキャラクター描写が魅力の作品だ。観終わった後の余韻も心に残り、何度も考えさせられる作品だった。

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