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【映画レビュー】リーアム・ニーソン主演!過去と戦う男の物語『ファイナル・プラン』

リーアム・ニーソン主演。彼が演じる爆破強盗カーターが運命の女性アニーと出会ったことで過去を清算しようとする物語だ。カーターはFBIに自首しようとするが、そこに待ち構えているのは悪徳捜査官たち。彼らはカーターの盗んだ金を横取りしようとし、アニーまで危険にさらす。銀行強盗としての人生を終わらせようとする男と、それを阻む小悪党たちの攻防が描かれる。

本作の見どころは、リーアム・ニーソンの存在感とシンプルだが緊迫感のあるストーリー展開にある。特に、過去の自分を赦そうとする姿勢が、ただのアクション映画に留まらず、深い感情を呼び起こす点が魅力だ。バトルシーンも迫力があり、緊張感が途切れない点も評価できる。全体的にスケールは小さいが、その分キャラクターに焦点が当たっているのが面白い。

また、悪党たちもカリスマ性があるわけではなく、ちょっとしたことで道を踏み外した普通の人たちだ。だから、どこか親しみやすく、現実感がある。観る側も「もし自分がこの立場だったら」と考えさせられる部分がある。特に、カーターの心の葛藤は共鳴するものがある。

一方、物語の深みや独自性には欠けるところもある。リーアム・ニーソン自身がこの手の役に飽きているのではと心配になることもある。アクション映画に出てくる悪党はもっと派手でドラマチックであってほしいという期待もあるからだ。しかし、彼の演技力でその物足りなさをカバーしているのはさすがだ。

全体的に「ファイナル・プラン」はアクション好きに楽しめて、リーアム・ニーソンのファンにはたまらない作品である。

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