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【映画レビュー】マイケル・ジャクソンのカカシ、ソウルフルな演技が光る」『ウィズ』

クリスマスの夜に突如現れた雪の竜巻によって魔法の国に迷い込んだドロシーの冒険を描いた物語。彼女が故郷に戻るためには、エメラルド・シティに住む魔法使いウィズに会わなければならない。道中、カカシ、ブリキ男、ライオンと出会い、さまざまな困難に立ち向かっていく。オリジナルの「オズの魔法使い」をベースに、ブロードウェイで大成功を収めたミュージカルが映画化された作品で、オール黒人キャストによるパフォーマンスが見どころだ。

まず、キャストの豪華さとそのパフォーマンスに圧倒される。特にカカシ役のマイケル・ジャクソンが素晴らしい。彼のダンスと歌声は圧巻で、昔の彼のヒット曲を思い出させるエネルギーが蘇る。そして、ダイアナ・ロスの若さには驚かされた。彼女の存在感はまるで魔法のようで、オール黒人キャストならではのソウルフルな演技と歌声が作品全体に活気を与えている。

この映画の魅力は、ただのファンタジーではなく、友情や勇気の大切さを教えてくれる点だ。ドロシーが仲間たちと共に冒険する姿は、強いメッセージを感じる。特にカカシやライオンの成長が印象的で、彼らが自分を見つける過程は感動的である。音楽も素晴らしく、サウンドトラックは何度も聴きたくなるほどだ。特に「Ease on Down the Road」は、一度聴いたら忘れられないメロディーで、観た後も頭の中で流れ続ける。

この映画を観ることができて本当に嬉しかった。楽曲の力、キャストの魅力、そして心温まるストーリーが見事に融合している。観終わった後は、心が温かくなり、思わず微笑んでしまった。オズの魔法使いというテーマが世代を超えて愛される理由を実感した。これからも何度でも観たい作品である。


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