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【映画レビュー】ロボット3原則の崩壊と人類の課題『アイ,ロボット』

2035年、ロボットが人間の生活に欠かせない存在となった時代。ある日、科学者が謎の死を遂げた。事件の捜査を担当する刑事デル・スプーナーが現場にいた1体のロボットに疑いを抱く。ロボットは「人間に危害を加えてはならない」という3原則に従うはずだ。人間社会とロボットが共存する世界の大前提となる、ロボット3原則が破られてしまったのだろうか?

この映画の見どころは、未来のテクノロジーと人間社会の関係を描いた点だ。特に、ロボットが3原則をどのように解釈し、どのように行動するのかは興味深い。また、ロボットのデザインと動きも非常にリアルで、視覚的な楽しみも満載だ。

私は本作を見終わって、AIがどのように進化し、人間とどのように関わっていくのかを深く考えさせられた。AIが人間を超える存在になったら、人間はどうなるのか。AIが人間の仕事を奪う未来はどうなるのか。そうした未来の技術と社会の関係性についての課題を目の当たりにした気分だ。

個人的には、映画のリアルなロボットのデザインや動きに感動した。SF映画は小道具やセットがチープに見えることが多いが、この映画は全くそんなことがなかった。特に、ロボットが人間と対峙するシーンの緊張感は最高だった。

本作は、あらためてAIの進化とその影響について考えさせられる作品だ。AIの進化がもたらす未来は、人類にとって良いものか悪いものか、それは我々の選択次第なのかもしれない。

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