【取材旅行】天武天皇神社
宮滝遺跡から169号で吉野川を溯り、川上村へ。
丹生川上神社上社の対岸に建つのが天武天皇神社です。
今回は結局断念したのですが、天河弁財天と丹生川上神社三社(上社・中社・下社)を参拝しようと思っていたのです。
旅程を組みながら地図とにらめっこをしていて目に飛び込んできたのが「天武天皇神社」の名でした。
もちろんご祭神は天渟中原瀛真人命…天武天皇です。
これは、参拝するしかない!!!
なぜなら私の古代史研究のキーパーソンは天武天皇なのです。
作品を出版出来ますように…作中での非礼な妄想をお許しくださいますように…祈願して参りました。
神社は川沿いの道から更に階段を上ったところに建ち、拝殿(本殿?)は更にまた階段を上ります。
拝殿前の階段は2つ。
ということはご祭神はすくなくともあと一柱はいらっしゃるということで…。
社伝などが見当たらなかったので、帰宅したら調べようと思っていたのですが、インテ―ネット上には全く資料がありません。
Googleマップに「祀る人がいなくなったので令和3年に川上神社の末社となった」という地元有識者の方のコメントがありましたが・・・。
*丹生川上神社上社のサイトを見ますと、
「川上社 天渟中原瀛眞人命(あめのぬなはらおきのまひとのみこと)」
と境内に社が築かれていることがわかりました。
もうひとつ気になるのが、私、こちらとそっくりな社殿を見たことがあるのです。
そびえる階段が二つ、拝殿が二つ。
ただ、思い出せないのです(神社参拝しすぎが仇に…!)
(はっと九州の大分八幡が浮かんだのですが、違いました。記憶力良い方なのに。笑)
調べてみたところ、「天武天皇神社」と呼ばれる神社はもう一社ありました。
三重県桑名市にあり、天武天皇が壬申の乱で桑名郡家に滞在したことから後年建てられた神社です。
ご祭神は天武天皇・皇后持統天皇・高市皇子、火産霊神。
また、天武天皇を祀る神社としては、京都府京都市伏見区の三栖神社もあります。
こちらの創建は不明とのことですが、旧下三栖村の産土神とされ、ご祭神は天武天皇・伊邪那岐大神・応神天皇。
炬火祭が有名で「壬申の乱において大海人皇子が近江朝廷との決戦に向かう途中,三栖地域を通過された際に住民がかがり火を灯し,暗夜を照らして歓迎したと言う伝承に因む」そうです。(下記サイト参照)
どちらも「火」に関連があることが面白いですね。
龍田大社も天武天皇との縁があるそうで、天武天皇の御代に始まったという「風鎮祭」も手筒花火の奉納があるそうです。
大海人皇子の名から海との繋がりに目が向いていたのですが、偶然とはいえ面白い発見かもしれません。
天武天皇は現人神だと自身を祭り上げた天皇です。
こちらの神社は天武天皇に見守って欲しい人々が建てたのでしょうか。
吉野川の上流に建ちますので、川を通して下流の方へを天武天皇が睥睨するようなイメージです。
令和の世も天武天皇は見守って下さっていることでしょう。
「これもまた面白い世だ」とおっしゃいそう。私の勝手なイメージですが…。
政治家としての天武天皇ならば、どのように今の日本をリデザインするのでしょうね。