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「自己発見の心理学」


国分康孝さん著作であり、これも僕に大きな影響を与えた本です。

内容紹介
打ち破れない悩みの壁。はてしなく深い落ち込みの奈落――。「ねばならぬ」の思い込みが自分自身を呪縛する。ビリーフを探り出すこと、そして合理性の定規を当てること。陥穽の非合理性に気づくことがブレイク・スルーのはじまり。解放のための「自己発見」のすすめ。
(BOOK)データベースより
著者について
1930年生まれ。東京教育大学、同大学院を経て、ミシガン州立大学院修了。哲学博士。現在、聖徳栄養短期大学教授。専攻はカウンセリング心理学。著書に、『〈つきあい〉の心理学』『〈自立〉の心理学』『リーダーシップの心理学』『チームワークの心理学』――講談社現代新書――をはじめ多数ある。
(BOOK)データベースより


大まかにではありますが、この本に書かれていたことをピックアップしようと思います。



自分の哲学を持つ

「なぜ」という自問自答を繰り返す。
頭を使うことが重要。
大切なことは、
この人生で窮極的に存在するものは何か。
神か、自然か、無か。
各々判断する。
「知っている」とは何か、自問自答する。
善悪や、自分の人生で何を為すか。
自分で決める。
結婚や進学、周りがそうだからと決めては自分の人生にはならない。


論理療法


1.出来事そのものより受け止め方

留年は悲しいのか。
4年で卒業すべき、人生の失敗者という受け止め方がそうさせる。
英会話頑張れば元は取れる?
前よりも友達が増えるきっかけができる?
受け止め方は後天的な洗脳。
例えば、家族、学校、交友関係、文化など。


2.ビリーフが悩みの源泉

思考とは心の中の文章記述であり、感情ではない。
自分を不幸にさせる文章を吟味し、修正する必要がある。


3.事実と論理性のあるビリーフ

支える事実や、論理的必然性があるのか、根拠を考える。
黒人は劣っているのか、全く根拠がない。
ユリの花は美しい?
事実のようでただのフィーリング。
のっぽ、いい奴、優しい、ガリ勉も同じ。
日本人平均より〇〇cm上は事実。
よって〇〇ゆえに〇〇。
の結びつきを考える必要がある。
結びつきはいくらでもある。


4.幸福になるビリーフ

信仰には根拠があるとは言い難いが、否定するべきものではない。
必ず根拠が必要な論理実証主義になる必要はない。


5.「ねばならぬ」思考からの脱却

人生の事実を無視している。
特徴としては、願望を述べているだけ。
妻は育児と食事に専念するべき?
メダルは取るべき?
「それに越したことはない」
この方が人生の事実に即している。


6.行動変容の努力も必要

ビリーフだけ変えればいいのか?
それはそれで危険。
心頭滅却よりもバケツの水の方が重要。
具体的な行動を起こさず、面倒臭がり、心の文章記述の修正にのみ望みを託すのは不精者。



という内容でした。

10年前に読んで衝撃を受けて、僕の心の一つの軸としてこの考えがあります。

本にはより詳しくそれぞれについて書かれてあるので、是非読んでみて下さい。

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