与え続けられ、与え続けていく
木はしあわせだった。
それで木はしあわせだった。
【絵本レビュー📚】
《おおきな木》
38カ国、900万部超えのベストセラー絵本
特にこのような方に読んで欲しい!
●学生さんや新卒社会人の方
●支え合えいについて考えたい方
●親子で話すテーマに!
●ゆるっ内容紹介🎈
おおきな木と少年のやり取りを一冊にした絵本です。原題は【The Giving Tree】と【与える木】でそのタイトル通り、
木は少年に最初から最後まで何かを与え続けます。
時が流れるにつれて、少年の木に対する関わり方、そして木の想いをわかりやすく描いています。
シンプルなイラストのこともあり、メッセージが直に伝わってきます。また、自分も近くにいて少年と木のやり取りを見ている気分になりました😌
絵本BOX🐿のココが気になる❗️
木が一方的に少年に与えているだけのように見えるのに、たびたび木はしあわせだったと表現されているんです。
不思議ではありませんか?
私には、
少年が大人になるにつれて、少年の願いを叶えるために木自身がどんどん犠牲になっているように見えてしかたなかった。
ちょっと辛いなって、、可愛かった少年もこんな自分勝手な大人に染まるのかと、、いや少年のままなのかと。
ただ、
それで木はしあわせでした
どうしてそんな風に思えるんだって
心で叫びながら読み進めると、
一回だけ、
少年が遠くに離れるとわかったときは
木はしあわせではなかったと。
少年から見た木は、
一緒に遊んでくれる
お金になる木の実をくれる
家を作るための木の枝をくれる
ふねをつくるための木の幹をくれる
そんな都合の良い相手にも見えます。
めっちゃめっちゃ都合よく木と関わっているくせにと思う一方、
でも少年も小さい時は誰よりもだいすきだったと木のことを想っていること、
そして最後にはもう何も必要ないと、ただ木に座る姿。
まるで親と子のように感じました。
小さい頃はただただ、だいすきな存在である親を、だんだん利用する相手のように思った時期もあって、鬱陶しくも思ったりして。
でも大人になってくると
どんだけ自分たちのために生きてくれたかを知って、感謝しかなくなって。
頭ではわかっているのに
感謝を伝えたいのに
恥ずかしさが邪魔をしたり。
もちろん、親だけの関係ではないですよね、
パートナーや友達にも同じことが言える時ありますよね。
私たちは1人で生きているわけではなくて、
今まで多くの人に支えられてきて、
これからも支えてもらうわけで、
実は
自分も同じように誰かを支えているわけで。
自分なんて誰にも何の役にも立ってないって思っちゃう時もあるんだけれど、
親からしてみれば、
一方的に面倒を見る関係ではなく、
子どもと過ごすことで親にさせてもらう。
人として成長していく。
また子どもからたくさんの元気を笑顔をもらっているわけで、
言い方は悪いですが、
ただの1本の木が1人の男の幸せに繋がっている。
相手にとって嬉しいことは
意外とわからないもんかもしれません。
ちょっと悩んでる時に読みたい絵本。
きっと私たちは木にも少年にもなってきた。
そしてこれからも。
読むたびに心の動きが変わってくる。
何度も何度だって読みたくなる絵本です。
◇◇◇
無数の与え、与えられの関係に生きているんだなぁ、どんな時もね
◇◇◇
私たちは与え続けられ、与え続けていく
あなたはどう思いましたか?
絵本BOX🐿・私についての紹介はこちら🎈
よかったら読んでね〜