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常識って偏見コレクションよ

わかるからわかるのよ


【絵本レビュー📚】 

びっくりたまご
あのスイミーを描いた有名な方の絵本です😉


特にこんな方に読んで欲しい!

●常識・偏見について考えたい方
●疑問をもてと言われている社会人の方
●可愛らしいカエル達を見たい!



   🎈ゆるっと内容紹介🎈

3匹のカエルとへんなにわとりのお話。

ジェシカが石ころと間違えてたまご。
それはどうやらにわとりのたまご。

しかし、孵った卵の中から出てきたのはワニ。

ジェシカたちはワニを鶏だと思い込んだまま。

お母さんワニとの再会した時、
ジェシカはおかしなことを耳にすることになります。それはお母さんワニが、

“わたしのかわいいわにちゃん”

わにに向かって言うのです。この話をジェシカはみんなに伝えて、3匹は顔を見合わせバカにして笑いました。

誰も本当に卵から産まれたのがワニだとは気づくことなかったのです。


この絵本はイラストがすごい可愛いわけではないのですが、馴染みのある素朴なタッチで描かれており、色彩豊かで心が落ち着きます😌




絵本BOX
🐿のココが気になる❗️


カエルは”わに”を”にわとり”だと信じて疑わず、

最後に出会ったお母さんわにが、”わに”に向かって言った

わたしのかわいいわにちゃん

この言葉に笑いが止まりません。

この場面を3つの視点からちょっと見てみます🏃‍♂️


まずカエルのジェシカからすると、

“にわとり”のことを”わに”と言ったことに対して、純粋に何をおかしな事を言ってるの?
めっちゃ面白い!!😂


次にお母さんわにからすると、

わにである私の子に対して”わに
と言うことは当たり前のこと。
え、何がおかしいかったのかな?🙂


そして私たち読み手からすると、

いやいやカエルさん達よ、
紛れもなく”わに”であって、
”にわとり”ではないよ!!何を言ってるのよ😂


こんな感じで私は読んでみました笑


そして


あれ、私たちはもしかしたらカエルさん達と同じことをしているのかもしれない

と思いました。


そもそも私たちから見たらこの絵本に出てくる”わに”は紛れもなく見た目が”わに”なんだけれど

カエルの世界では”私たちの認識の”わに”は
”にわとり”と呼んでいるかもしれなくて、

これって分かりようがないなって思ったんです。


勝手に私は自分が持っている常識から、
判断しただけでしかなかったり。


おもしろいですよね。

気づいたらカエルさん達と同じことやってる可能性があるんじゃないか。

ただ、そもそもマリリンが言っていることがカエルの世界でも正しいことかは分からなくて、


ジェシカはマリリンのことを
なんでもかんでもしっていると認識はしている。


そんなマリリンがはっきりと言った

わかるからわかるのよ


このセリフから、

ジェシカは持ってきた物を
にわとりのたまご🥚って信じてただけ。




はじめは、ジェシカはこのたまごを、

とてもめだついしころ
ゆきのようにしろく、
まんげつみたいにまるかった  

と認識していました。


おい、ジェシカすぐに自分の考えをコロって変えてない?笑

ついついツッコでしまうんでしまいます。
柔軟なタイプですね。


家族心理学を専攻してたこともあって、
すぐ親子関係に例えちゃうんですが、

ジェシカ=子ども
マリリン=親



親から与えられた常識を
当たり前のように受け入れてた



意外と振り返るとあったなと思います。

私の家には私の家の常識
友達の家には友達の家の常識


そんな常識を集めて、重ねて。
私たちはよく考えなくても、
スラスラ言葉が出てきます。


だからこそ大人になってから思うのは


人に、子どもに、伝える時には
本当に気をつけないといけない。

いつ、どこで、誰に、
自分の常識を押し付けているか分からない。
相手の気持ちを理解できるなんて思い上がり


人に伝える立場になればなるほど、
立ち止まって考えないといけないなと。


お話しに戻ると、

一度、にわとりと思い込んだら、
そこからは簡単には抜け出せない。

初対面の人との会話でも、
外見で、話し方で、話の内容で、

勝手に判断してまま、
自分の思いたい相手に当てはめてないか


見直すきっかけになりました。


この絵本は普段何気ないことを当たり前のように、意識しないようなものに対しても、

ちょっと目を向けてみようかなって気持ちになります😌


◇◇◇

最後に、思い出話を。

大きな公園の近くにある河原で散歩してた時、

小さな女の子が河原に居る人片っ端から
笑顔で話し掛けていました。
もちろん、私にも。


その子はスーパーボールを見せてくれて、

これすごいはねる!
見てて!


ものすごい幸福を味わいました😌


その子はどんな見た目の方でも関係なく話し掛けてはみんなを笑顔にしてくれました。

強面のタトゥーの入った男性の方にも。

その子のお母さんは、次から次に申し訳なさそうに謝っていきましたが、みんな笑顔。


学ばせてもらいました。


◇◇◇


アインシュタインの言葉です。

常識とは18歳までに身につけた
偏見のコレクションのことをいう。


常識って偏見コレクションよ



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