顧客として優先度を下げられないための方法。

2017.5.29
前回は顧客側に寄り添った内容だったので、今回はサービス提供者側の目線に立った内容になります。サービス(ビジネス)を提供していれば、いくつかの案件が同時に進むのは当然でてきます。そこで生まれるのが「優先順位」です。

B2B、B2C問わず、ビジネスの現場において「金払いがいいこと」と「『餅は餅屋*』をわかっていること」の二つによって顧客の優先順位は変わってきます。「得意先」や「お得意様」という言葉があるように、それはどの会社も同じでしょう。

恐ろしいのは、どの企業も優先度を下げるときは顧客に黙って下げているということです。そして、下げる要因を言わない担当者(企業)が多いことです。

これは当たり前のように思えるかもしれませんが、優先度を黙って下げていると、腹の探り合いが始まり、ビジネスのパフォーマンスを下げることになります。

私は顧客に対して「何が優先度を高めるのか」を言うようにしています。それが双方にとってプラスに働くからです。

そんな人は珍しいと言われます。それは裏を返せば、どの企業も顧客の優先度を下げるときは黙って下げているということです。そのため顧客側からの事後対応は(ほぼ)不可能であり、対応策としては優先度を下げられる前に予防するしかありません。

予防するためにはどうしたら良いのか? それは、自分達がお客として「金払いがいいこと」と「『餅は餅屋』をわかっていること」の二つを守れているかを省みるといいです。この二点を考慮してサービス提供者に働きかけていれば、提供されるサービスは良くなります。

*餅は餅屋:何事においても、それぞれの専門家にまかせるのが一番良いということのたとえ。また、上手とは言え素人では専門家にかなわないということのたとえ。
故事ことわざ辞典より引用。
これは江口克のブログ「キャッチボールをするような」の2017.5.29の記事からの投稿です。オリジナルで読みたい方はこちら


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