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個展「YUME EXPO」2025年1月より

このたび、2025年1月10日より東京・東銀座にあるギャラリースペース〈SHUTL〉にてミヤオウ個展「YUME EXPO」を開催いたします。 作者自身が眠っている間にみた夢の空間をもとに映像やドローイングなどを制作し、作品をEXPOというかたちをもって発表します。 ・・・・・ 展示会場となるSHUTLには建築家・黒川紀章氏によって建築された中銀カプセルタワービルのカプセルが常設されています。メタボリズムとして有名なその建築が竣工した70年代には、歴史に残る大阪万博の開催

    • この先はどこかあそび

      たまに寝床で、頭を向けている方角の先にある場所を思い浮かべる遊びをする。 最寄りの駅はこっちか、それで、まえに働いていた場所はこっちか、今向いてる先は日光東照宮か、とか。近隣から遠方まで、今いる部屋から方角と記憶、想像によってその場所と関係する。これをしている間は少し幽体離脱みたいな気分になって楽しい。

      • 【artwork】Till Yawuh - To-ri EP

        【artwork】 Till Yawuh - To-ri 2023年10月11日 配信・7inchリリース カクバリズム 1. To-ri 2. Yakoh 3. Oscillated Blocks 4. Wonder ミヤオウ担当アートワーク ⚪︎配信用デジタル・ジャケットアートワーク ⚪︎7inchレコードデザイン ⚪︎ティザービデオ ◇◇◇◇◇ SSWでベッドルーム・ポップス・アーティスト・Till Yawuh(ティル・ヤウ)の「To-ri」が、4曲の配信および

        • 【artwork】長瀬有花リミックス・アルバム - ユカリウム

          【artwork】 長瀬有花リミックス・アルバム’ユカリウム’ 2024年1月11日 CDリリース 定価 3,000円 汽元象レコード 1.やがてクラシック(DJ WILDPARTY Remix) 2.ブランクルームは夢の中(さよひめぼう Remix) 3.駆ける、止まる(Shoubun Remix) 4.プラネタリネア(Kigensho Remix) 5.異世界うぇあ(Ueil Remix) 6.微熱煙(MON/KU Remix) 7.砂漠の水(フロクロ Remix)

          ドローイングの販売

          こんにちは。ミヤオウです。 CGのほかにドローイングなども描くことがあるのですが、時々販売もしております。以下のリンク(BASE)よりご覧いただけたら幸いです。

          ドローイングの販売

          ルーム

          Funeral Hall

          Funeral Hall

          八月二日

          いつの間にか息絶えた。愛しているひとの肌が鳥の皮みたいにぶつぶつに。微かに虹色にぬめり光っていた。骨骨になったその身体を見て、全身が少し震えた。それでもまだ保っていてほしくてやさしく抱きしめた。抱きしめながら、このことは他の誰にも知られてはいけないと思って、半ば命令に従わざるを得ないようなかたちで、砂浜に待つセダンの後部座席に彼女を乗せて、エンジンをかけ、アクセルを最後まで踏みこみ、そのスピードに任せて海へ突っ込んでいった。 開けておいた窓からわたしは水中に抜けた。砂浜に戻

          八月二日

          2024上半期アートワークを振り返る

          こんにちは。ミヤオウです。 今日は2024年上半期に制作させていただいたアートワークを振り返りたいとおもいます。 枢オトギ 配信空間「月からの部屋」 2024.1.20 配信開始 Vsinger・枢オトギさんのライブ配信空間「月からの部屋」です。 枢オトギは月よりこの部屋に訪れて、歌を歌ったりゲームをしたり、リスナーとのひとときを過ごします。正面には月が浮かび、大きく開いた天窓には雲がゆっくりと流れていくのが見えます。現実世界とは別の時間の流れを感じてもらえるように、空

          2024上半期アートワークを振り返る

          水を渡す

          音楽「水を渡す」を、2024年5月19日にリリースいたします。 トラックメイカーであり、近年CGも制作されているマルチメディアアーティストのCOR!Sさんと共作させていただきました。 もとは一年前に制作した「水を渡す feat.初音ミク」をCOR!Sさんが聴いてくださっていて、後にこの曲のリアレンジを提案してくださったことがきっかけでした。 近くで見守っているようなCOR!Sさんの歌声、不在と安心ーー。そういった質感をもって共作できたことに、驚きと喜びがありました。 ま

          水を渡す

          【artwork】グループこんにちは - 波の内側EP

          音楽家や表現者として活動する駒澤零さんと、トラックメイカーの栄免建設さんのユニット〈グループこんにちは〉の新譜「波の内側EP」が、4/28に東京で開催される音系同人即売会・M3で発売されます。 ミヤオウがアートワークを担当いたしました。 架空の熱海をテーマにした今作は、新曲「detain」「stains」に加えてリミックス、パソコン音楽クラブのトラック「Inner Blue」のカバー、そしてそれぞれのインストの計8曲を収録。 アートワークは、熱海という地名から感じられた

          【artwork】グループこんにちは - 波の内側EP

          まわる水に月が映る

          三人展「まわる水に月が映る」が無事終わりました。 観に来てくださった方、気にかけてくださった方、ほんとうにありがとうございました。 ・ 今回の展示は、ある家をリフォームしたギャラリースペースをお借りして開催しました。展示室の前にはリビングルームがあって、春の陽光が差し込むとても暖かな空間に、可愛い大きさのテーブルと椅子、奥には台所がありました。私は、この空間がこの展示の要になっていたのかも、と思いました。 来てくださった方とこの空間で展示や作品について話したり、趣味や制

          まわる水に月が映る

          プールにて

          十八時過ぎ。青白い受付で浅黒いスタッフから何やら蛍光オレンジのストローのような棒をざっと差し出された。 初詣のくじ引きみたいにそこから一本引いて、それを口に運んだ。カリカリとして、少し甘くて美味しかった。私の後ろに並んでいた人が隣の受付でそれを貰うと、左の手首に巻きつけた。ああ、これはリストバンドだったのか。勘違いしていた。浅黒い腕はまだそれを差し出したままだったから、恐る恐るもう一本貰って、左の手首に巻いた。 プールは何十レーンもあった。それでも空いているレーンを見つける

          プールにて

          まわる水に月が映る

          現在、経堂アトリエという場所で三人展《まわる水に月が映る》を開催しています。 《まわる水に月が映る》は、作家・Roy Taro、際恵理、ミヤオウによる三人展です。 硝子コップの中でまわる水、隣家の光、身体に内包するものと外との循環、流れゆく時間ーーーーー三人それぞれの感覚をゆるやかにつなぐ水を巡る展示です。 三月三日から三月三〇日まで、土日月の十二時から十八時まで開いています。ご都合よろしければお越しください。 ミヤオウの在廊は十七、二十五、三〇日の予定です。

          まわる水に月が映る

          世界で起きていること、自分との距離

          この問題は人それぞれに考えていることがあると思います。また、センシティブな内容である場合があります。一個人の意見としてお読みいただければ幸いです。 ・・・・・ 今、世界で起こっていること、特にロシアのウクライナへの侵攻、イスラエルのガザ地区への過剰な攻撃や虐殺について、私は反対です。 私にとってそれは当然のことです。日々生活していたひとびとが、残忍な戦争犯罪によって無闇に殺され、そのひとの未来がこの時点でこういう形で失われてしまう、そんな状況に賛成できるはずがありません。

          世界で起きていること、自分との距離

          2023アートワークを振り返る

          こんにちは。ミヤオウです。 今日は2023年に制作させていただいたアートワークを振り返ります。 2023年は主に5つ(6つ)のアートワークを制作しました。 TOMC / MORAL (Original Soundtrack)2023.1.18 Released ビートメイカー・TOMCによる、公演「MORAL」のためのオリジナル・サウンドトラック。この演劇「MORAL」は、1980年代に劇作家・如月小春(きさらぎ こはる)によって発表された「MORAL」を円盤に乗る派がリ

          2023アートワークを振り返る