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世界で起きていること、自分との距離

この問題は人それぞれに考えていることがあると思います。また、センシティブな内容である場合があります。一個人の意見としてお読みいただければ幸いです。

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今、世界で起こっていること、特にロシアのウクライナへの侵攻、イスラエルのガザ地区への過剰な攻撃や虐殺について、私は反対です。
私にとってそれは当然のことです。日々生活していたひとびとが、残忍な戦争犯罪によって無闇に殺され、そのひとの未来がこの時点でこういう形で失われてしまう、そんな状況に賛成できるはずがありません。
日々、SNSなどで多く出回る現場の状況を見ると、目を覆うような光景が映されていて、とても耐えられるものではありません。

戦争がひとを狂わすこと、それがよく分かります。加害をしているひとは、違う視点への想像力をほぼ見失っているか、または、自分のしていることが分かっていても周りの空気に逆らうことができない、集団や権威への怖さを感じているひともいるだろうと思います。

何よりつらいのは、先ほども言いましたが、生活していたひとびとが殺されていること。それも無闇に、または虐げられて殺されること。未来ある子どもが悲惨な目に遭っていること。

もう一方でつらいことは、加害をしてしまったひとが、そのあとに自分の行為を振り返るときだと思います。自分の人生のなかで、ひとを殺す経験をしてしまったことは、たとえ老人として死ぬまで生きていたとしても、ずっと心に深い傷が刻まれ続けるだろうと思います。

ですから戦争は、被害者は当然そうですし、また、加害者にとっても「やって良かった」なんて思えることはひとつもない。

いま、加害者となってしまっているひとびとには、自分がなにをしているのか(させられているのか)、ひとりでも早く気づいてほしいと思います。

また、国間の政治背景や、戦争に至る理由などは一概に善悪で決められるものではないと思います。ここは自分としても、そういった物事のなりゆきや、それぞれの背景などを知ることが大切だと思います。


起こる出来事と自分との距離について

この問題は、自分にとってとても難しいです。まとめられる気がしませんが、とりあえず思うことを書こうと思います。

最近は、世界で起きていることと、自分の生活との距離やギャップを大きく感じることがあります。戦争で命がなくなっているのと同時に、自分は今何かを楽しんでいる…こんな状況に罪悪感を感じるようになりました。

考えてみればギャップはあるものだと思います。例えば、地球の反対側のことは瞬時に知ることはできません。その場にいるわけでも、見たわけでもありません。それが基本だと思います。しかし昨今SNSなどによって、何が起きているか瞬時に知ることができます。これはコミュニティや個人間においても言えることです。
これについて、正直私は違和感と怖れ、疲弊を感じます。
見えなかった多くのことが見えるようになった(と思い込んでいるともいえる)世界は、多様的な見え方をするわりには、どんどん白か黒かの世界になっている気がします。想像の余地が狭くなることもあるのでしょうか、本当は知らなくてもよかったことを知ったことで、そのことを意識せざるを得ない状態になることもあります。また逆に、その状態(情報過多)に限度を感じ、飽和し、自分やひと、物事への関心や興味を失っていくこともあると思います。

自分が知らなければならないことは、自分自身が生活のなかで自然と感じ取っていくものかもしれません。そして、行動することもまた然りだと思います。

見えない、ということは重要だと思います。

もちろん、見えるようになって良かったこともたくさんあります(世界に友達ができること、これは重要なことだと思います)。

ただ、出来事との距離が異様に近かったり遠かったりすることを今一度考えて、その距離を捉えることも必要であると考えます。これは目を逸らすこととは違います。

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とりとめのない内容になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
ひとつは、今起きている侵攻や虐殺は全く以て許されるようなことでないこと。ひとつは、起こる理由を知ること。それと関連して、出来事と自分の距離感を捉えること、を書きました。

どう思っているかを言うことはそれぞれの意思ですることだと思うので、無理して伝えなくちゃいけないということは無いし、自分の内に持っていても良いと思います。世界の大きなうねりのなかで、自分も揺れ動きながら、私はここでその思いを書きました。

最後に、私としては、何も良い結果とはならない戦争や虐殺は一刻も早く止めるべきだと思います。心苦しい世界にせず、ひとりひとりが、良いも悪いも最終的には充実した世界だったな、と息を引き取る間際に思えるようになれば良いと心から思います。

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