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【artwork】Till Yawuh - To-ri EP

【artwork】
Till Yawuh - To-ri
2023年10月11日 配信・7inchリリース
カクバリズム

1. To-ri
2. Yakoh
3. Oscillated Blocks
4. Wonder


ミヤオウ担当アートワーク
⚪︎配信用デジタル・ジャケットアートワーク
⚪︎7inchレコードデザイン
⚪︎ティザービデオ


◇◇◇◇◇

SSWでベッドルーム・ポップス・アーティスト・Till Yawuh(ティル・ヤウ)の「To-ri」が、4曲の配信および2曲収録の7インチレコードとして、カクバリズムより2023年10月にリリースされました。
共同プロデューサー・ミキサーとして、国内外で活躍中のsauce81氏を迎えて制作されました。

ミヤオウは今作の配信ジャケットアートワーク・7インチレコードデザイン・ティザーの制作を担当いたしました。

廊下に居て、奥の部屋を見ています。先には右の窓から夕陽が差し込み、隅には椅子が置かれています。この廊下が向こうへ着くまでにふたつの曲がり角があり、それぞれの方角の外光が淡く滲んでいます。この画像作品が今作のメインビジュアルとなっています。

「To-ri」の歌詞には、”浅く座ったカウンター”や”同じ方向のホームで待った まだ明かりはなかった”など、どことなく夜の外における通りを彷徨うイメージが想起されるのですが、この曲をベッドルームで書いているということを考えると、廊下は外の通りとなって、彷徨する自分には出口が見当たらない・・・というイメージが浮かんでくるかもしれません。夕方の暗い廊下は深い茶色と夕陽色で、その色合いからもどこか切なさや渋みを感じさせるところがあります。


実はこの画像作品は既に個人作として完成していたものでした。それをTill Yawuhさんが今作のビジュアルに選んでくれた、という成り行きがあります。

個人作のときのタイトルは「記憶の部屋」でした。
私が子どものころに遊びに行った友達の家の記憶をもとにした空間です。角を曲がると夕方の長い廊下が永遠と続くようで、一瞬夢か現実かわからなくなる風景でした。その空間の記憶がふとしたときに思い出されたので、それを映像として作ってみよう、と考えました。

映像では、夕方の廊下をゆっくりと進んでいき、その先の部屋を通り抜けて再び廊下に入り、角を曲がるとさっき通ってきた廊下をまた進んでいる、というものでした。このまま永遠に廊下を歩くのかという不安(もう帰らなくちゃいけないのに・・・)と、夕方の家の静かな安心を同時に感じさせるものにしたいと考えました。

今回ティザー映像も制作するということだったので、当初の映像をもとにティザーを制作しました。

こちらからご覧ください。
https://youtube.com/shorts/d6VRZ8lqf4k?si=7zXvv8echbAxsSSr


「To-ri」は配信開始とともに7インチレコードを発売しており、そのデザインも担当いたしました。

Till Yawuhの特長はブルースの哀愁とポップの浮遊感がゆるやかにミックスされたトラックと歌声だと思っているのですが、特に歌声は日本語のはっきりとした音ではない、流暢な発声であって、そこにブルースや浮遊感が生まれるように感じます。その空気感とジャケットとの色合いを考慮し、複数の組み合わせからラベルの色を決定しました。

7インチレコードはカクバリズムのサイトより購入できます。
ぜひ素敵な音楽をお聴きいただけたらと思います。


以上、少し長くなりましたがTill Yawuh「To-ri」のアートワークについてお話ししました。
お読みいただきありがとうございました。

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