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「なぜ絵師・イラストレーターだけが「生成AI」を恐れるのか? 他ジャンルの人ってAI大歓迎だよね? という話について。」の感想


あくまで反論ではないという話と個人の感想という事を最初に書いておきます。

私は、本業はプログラマーという立場で仕事をしています。

関係ないですけど、技術書典に本を出しました。全然売れてないので宣伝させてください TT

技術書典17

プログラマーという立場での話をすると、(業界がブラックかどうかは置いておいて) CursorやGitHub CopilotなどのAIツールを作ったとしてもそのままでは使えないことがある。生成したものに対して、音楽も同様だと思いますけど、人と作業する以上リファクタリング(改善・修正)という作業が必要になります。

AIの絵師に関しては、プロンプトは書けても、自分が持ってるイメージに対してそれが正解か正解でないか分かってない人が多いから違和感を持つ人が多いのではと思います。

プログラマーや音楽の場合は、主体は あくまで人間がゴールを決めるんですよね。ただAI絵師の多くはAIにゴールを全部ゆだねてしまってる人が多いのではないかなぁと思います。

絵と親和性がある写真家も同様のことは起こるはずですが、AIを便利に使いこなしてる人は多いですけど、(自分の画風をAIに読み込ませて 一括で現像させたり)でも、最後は、自分の作品のゴールを自分で決めて自分の目で直すんですよね・・。

どう頑張ってもオリジナルがにじみ出るってやつですかね・・そのレベルまで行ってないので分かりませんが

そこの決定権の違いじゃないのかなぁって個人的には思ってます

最後に、簡単に記事として纏めました


絵師におけるAIの「自己完結性」

絵師の分野では、AIが人の作品をトレースしたり、特定のスタイルを模倣することができるため、人の手が関与しないケースが多いです。たとえば、AIによって生成された画像は、ディープラーニングを通じて大量の既存作品のスタイルを学習し、絵師個人の手法を模倣します。このプロセスは完全にAIの内部で完結しており、クリエイターが手を加えることなく作品が生まれます。絵師にとってこの自己完結性は、個々のクリエイターの独自性を侵害するリスクが高く、さらに職業的な価値が脅かされる可能性もあります。そのため、絵師の間ではAIに対する強い拒絶感が見られがちです。

音楽業界における「共同作業」視点とAIの役割

音楽業界ではAIによる自動作曲が増えているものの、人の手が関わる場面も多く見られます。たとえば、AIはリズムやコード進行を提案するツールとして使われることが多く、音楽の創作過程全体を通して完全に自己完結することは少ないです。また、音楽プロデューサーやミュージシャンがAI生成のサウンドを調整したり、リミックスすることで人間らしい表現が加わるため、あくまでも「補助的な役割」としてAIが活用されています。こうした共同作業の形式が、音楽業界におけるAIの受け入れられやすさの一因です。

プログラマーにおける「効率化」とAIの役割

プログラミングの分野では、AIは「超高性能な入力補助エディター」として位置づけられ、コード生成やバグ修正などのタスクを支援します。プログラマーはAIの提案を確認し、適切な修正を加えたり、必要に応じて手動で改善するため、最終的な出力は人間の判断が伴います。プログラマーがAIによって完全に置き換えられるというよりも、AIは業務の効率化を図るツールであり、プロセスを支援する存在として認識されています。この役割の違いから、AIが他の業界と比べてポジティブに捉えられています。

まとめ

これらの例から分かるように、AIの「自己完結性」や「人の手が介在しにくい」という特徴が各業界におけるAI受け入れ度に影響を与えています。絵師の分野では、独自のスタイルや技術がAIによって容易に模倣されることで独創性が脅かされ、拒絶反応が強くなります。音楽業界では、AIが補助的な役割を担い、共同作業を通じて人間らしい表現が加わるため、比較的寛容な姿勢が見られます。プログラミング分野では、結果が重視され、AIが効率化の手段として歓迎されており、AIは人間の役割を補完する存在とされています。

このように、AIの自己完結的な能力は、どの業界でどのように受け入れられるかに大きな影響を与えており、各業界の文化、歴史、仕事内容の違いが反応の違いを生んでいます。


紹介記事の要約

内容が分からないとなので、AIツールのマインドマップやら、NotebookLMで簡単に元の記事を整理しています。元の記事を読むのが面倒という人向けです

「絵師」「音楽業界」「プログラマー」におけるAIの立場の違い

AI技術の進展に伴い、さまざまな業界でその役割が議論されています。ここでは、特に「絵師」「音楽業界」「プログラマー」の三つの分野におけるAIの立場について、各分野の背景や文化を踏まえて比較します。


絵師におけるAI

  • 拒絶反応と著作権の問題
    絵師の間では、AI技術に対して強い拒絶反応が見られる傾向があります。AIが既存の絵柄や作風を簡単に模倣できるため、絵師たちは「パクリ」に対する強い忌避感を持ちます。この反応の背景には、これまで著作権が手厚く保護され、他分野に比べて「業界全体が危機にさらされた経験」が少ないという事情があります。従来、絵師たちは「オリジナルの表現」を追求し、トレースや模倣を避けることが重視されてきましたが、AIによってその倫理観が脅かされていると感じる人が多いようです。

  • プロセスの重視とAIへの反発
    絵師の世界では、作家が技術を駆使して「フェアに」作品を生み出すことが評価される傾向が強く、プロセスを含む「技術力」が非常に重視されています。AIによって制作プロセスが簡略化されることで、絵師たちの技術や努力が軽視されるのではないかという懸念が生じ、AIに対する反発の一因となっています。


音楽業界におけるAI

  • テクノロジーの進化と受け入れ
    音楽業界では、AIは比較的受け入れられやすいとされています。その理由として、音楽業界がこれまでにもテクノロジーとともに進化してきた歴史が挙げられます。例えば、MIDIの登場による打ち込み音楽の普及は音楽制作の一大変革でした。また、ナップスターやP2Pファイル共有の普及、サブスクリプションサービスの普及など、業界はすでに複数の大きなパラダイムシフトを経験しています。こうした背景から、音楽業界は新技術の導入や変化に対して柔軟な姿勢を取っていると考えられます。

  • サンプリング文化とAIの類似点
    音楽業界には、他人の楽曲を引用する「サンプリング」という文化が根付いており、AIによるデータ学習もそれと似た要素を持つと受け止められている可能性があります。サンプリングでは、他の作品を基に新しい作品を作ることが許容されており、AIが過去の音楽を基に新しい楽曲を生み出すプロセスも、こうした文化の延長線上にあると見られることが多いです。


プログラマーにおけるAI

  • 効率化ニーズとAIへの歓迎
    プログラマーの間では、AIは比較的歓迎されています。プログラミングは作業量が多く、長時間労働になることが多いため、AIによる作業の効率化が強く望まれています。コード補完や自動生成といったAI機能は「生産性向上ツール」として認識され、業務の負担軽減に貢献しています。

  • 結果重視の文化とAIの役割
    プログラミングは、絵を描くような創造的な作業とは異なり、プロセスよりも「結果」が重視される傾向にあります。AIによるコード生成は、「超高性能の入力補助エディター」としての役割を果たし、プログラマーにとって仕事を奪うものというよりは、むしろ日常の業務を楽にする存在として受け入れられています。このように、AIはプログラマーの支援者として活躍する場が多いです。


まとめ

「絵師」「音楽業界」「プログラマー」の三つの分野におけるAIに対する立場には大きな違いがあります。絵師たちは、オリジナリティとプロセスを重視するためAIに対して警戒心が強く、音楽業界はテクノロジーとの共存に慣れており、プログラマーは効率化を重視するためAIを歓迎する傾向にあります。各業界の文化、歴史、仕事内容の違いが、AIに対する受け入れ方に影響を与えていると考えられます。

マインドマップ



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