モリアオガエル

森青蛙 （モリアオガエル）

四肢の足指の全てに吸盤が備わり樹上も難なく
登ることができる。繁殖期にはオスが樹上へと
集まりメスが来るのを待つ。

メスが来るとオスが次々に抱きついては交尾を
する形となる。カエルのメスがオスより大きい
のはこの交尾の為で小さいと抱きかかえる事が
出来ないからとなる。

真下に水場のある樹上に産卵をしたものをメス
とオスが足で掻き回し泡状の卵塊が形成される。

一般のカエルの卵は、池などの水の中へ寒天状
のものに取り囲まれた状態で産み付けられる為
他の生物に卵の状態で襲われてしまうものだが
モリアオガエルの場合は、そのリスクが大幅に
軽減される効率の良いもの。

泡状の巣によって乾燥からも外的からも守られ
卵は孵化してオタマジャクシは泡の中で安全に
育った後に、雨などで溶けた泡と一緒に水面に
落下するというもの。

それでも落下してくるオタマジャクシを下にて
口を開け待っているイモリなどが捕食する場面
が多いのだという。
　　　

モリアオガエルのオタマジャクシとしての期間
は１ヶ月で、カエルの姿に変わるものである。

写真のモリアオガエルは、詩仙堂の中で撮影、
メスを求めて鳴くオスの姿である。

和名　森青蛙 （モリアオガエル）
洋名　フォレストグリーンツリーフロッグ
　　　（FOREST GREEN TREE FROG）
学名　ツァンギシャラス アルボレウス
　　　（ZHANGIXALUS ARBOREUS）
分類　両生網、無尾目、アオガエル科、
　　　アオガエル属、モリアオガエル種
種類　カエル
体長　オス　４０〜６０
　　　メス　６０〜８０
体色　緑
生息　日本固有種（本州）
撮影　モリアオガエル　詩仙堂
　　　卵塊　武田薬品京都薬用植物園、神戸山田道　


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