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【挫折と読書倶楽部】宇宙のみなしご(読書メモ)
3/9(土)、不登校ラボで「挫折と読書倶楽部」の第0回があった。
詳細はこちら
楽しみだったものの、読書会というものに参加したことがなく何を話したものかわからない。
とりあえず気になったところ、何か引っかかったところを書き留めることにした。
そのメモをぺたっと貼っておく。
もう少しちゃんとした文章も今度書き上げたい。
もう少しちゃんとした文章書けました。
※本文そのままの部分は引用
右下の「pX」は文庫本のページ数
「→」から先は感想というか突っ込みというかなんでひっかかったのか考えた内容
読んだ時にふわっとしたところを何点か。
ときどき、わたしの中で千人の小人たちがいっせいに足ぶみをはじめる。その足音が心臓に響くと、体中の血がぶくぶくと泡を吐くみたいに、熱いものがこみあげてきて抑えきれなくて、わたしはいつもちょっとだけ震える。
→できるだけ多くの時間をこういう感覚で過ごしていたいし、誰かにそういう作用を与えていたい。
熱エネルギー。
一番こまるのは、「なぜこんなことをしたのか?」と聞かれること。
大人はすぐに理由を聞く。それがフェアな態度ってものだと思っている。
でも、残念ながら大抵のことに理由はない。
→私も理由を聞く側。
大抵のことに理由があると思っていて、むしろそっちが聞きたい。
「それを聞いて、安心しました」
うそのなぐさめにうその笑顔を返しつつ、
となりで疲れた顔をしている担任だって、本当はアマゾンでピラニア釣りをしたいと思っているかもしれないのだし。
→本当に中学生か?さらっと流せるの大人過ぎる
「ピラニア釣り」みたいなボケをさらっとかましていたい。
自分を見ているかどうかが透けて見えているんだろうと感じる描写。
近所の家を片っぱしからノックして「トイレを貸してくださいっ」と頼みこみ、どこの家のトイレが一番立派だったか<立派なトイレコンテスト>をした話。
→迷惑おもしろい。ちょっとやってみたい。
この子たちは迷惑系YouTuberの才能がある。
一瞬、すうっと体が冷たくなった。
→冒頭の逆バージョン。
熱い方も冷たい方も、熱を感じる描写の語彙が欲しい。すうっとさせつつ火種を残すような文章も書きたい。
「屋根はみんなのものだから」
「屋根は、持ち主のものだよ」
→単純におもしろい。後で逆転。
お互いに言い訳タイム。
もごもごしてしまう感覚に共感ともどかしさを感じる。
わたしはリンと遊んでいただけなのに、七瀬さんが加わって、キオスクまで首をつっこんで、おかしな方向へふくらんでいく。わたしはそれについていけず、逆に置いてきぼりをくらったような気もして、なんだか胸がもやもやとしていた。
→特に友だちで起こりうること。
突然他の人が入ってくると「ええ…」ってなる。
この人の熱は「わかってくれる人と遊べる」というのが条件にあるんでしょう。それはきっと大抵の人でそうなんだけど。
好きなこと、得意なことは動詞で見つける。(森岡毅)
+その条件を知っていた方が良いと思う。
条件を知るには理由がヒントになる。
「今の会社、じきにつぶれるのよ」
→しんどいんだろうなあ。
とりあえずだべりたい時がある。
「だいじょうぶだよ」
→こういう、対等じゃなくなった瞬間はきつい。
また別の話だけど会社の後輩が泣いていた時、最後にタスク整理した私。
ああ自分もそっち側に行ってしまうんだなと寂しくなった。
「それで大声で怒鳴っちゃった。なんでひとりで走らないの、って。みんなひとりで走ってるのに、なんで七瀬さんは走らないの、って」
→しんどいやつ。
ひとりで走らない人といると疲れてしまう。
本当に好きなの?という気持ちになる。(ただし自分がそういう態度をとってしまうこともある)
こうして怒るのも嫌な気分だし、それで落ち込まれるとこちらも沈む。よくぎゃーっと正論(に見える)を振り翳して落ち込む。
結局、わたしたちはこわかったのだ。
七瀬さんの答えがこわかった。
七瀬さんにがっかりしたくなかった。
→「ああそっちなんだ」と思うのは嫌なもの。
呆れて言うのやめちゃった、どうせ言ってもわからないし系はこういうのを含むんでしょう。
勝手にがっかりするな、というところもある。実のところ「あなたもわかってはくれないのか」というがっかりだと思う。
「いいねと言ってくれたあなたも、結局私のことちゃんと見てなかったんだ」と傷つきたくない。
「こまるな。これはね、うちの学校はじまって以来の大問題なんだよ」
→大嫌い。
誇張した表現だと思う。
でも世の中に近いことを言う人がいることを私は知っている。
ここまでは言わないけど、「ちょっと盛ったけどこういうこと言ってた」と又聞きしたら信じる。営業のNさん。
女子の大半はキオスクに同情的で、「みんなでお見舞いに行きましょう」なんて声も聞こえてくる。
→同情するなら金をくれ。
「みんなで」という辺りに気持ちの無さを感じる。森絵都さんの悪意ましまし。
「友達のことで悩んだりするのって、学生の特権みたいなとこあるもんね」
→特権というより、友だちだと思っている人の範囲が広いんだと思う。縁を切れない(というより切りにくい?)環境にいる。
大人になっても「友だち100人、みんな仲良し、ちょくちょく関係に悩む」って人とはたぶん相性が良くない。
わかりやすいから「友だち」って使うけど、誰かとの関係性で「友だち」がしっくりくる人はあんまりいません。
たぶん陽子も、さおりさんの言う友だちとの関係に悩んでいるのではないと思う。もっと仲良くなりたい、もっと仲良くなれる人との関係性に悩んでいる。自分が孤独にならないで済む、自分のために悩んでいる。
似あわないことをしてるって、笑われてる気がしました。
→まあある。
でも笑われる気がしてやらないのはそんでしかない。好きなことをやらないとみなしごになってしまうよ。
続けて三回読みかえしてから、わたしはその手紙をスカートのポケットに入れた。カイロよりもぽかぽかした感触だった。
→好きな表現。
とてもぽかぽかして陽にあたったよう。
きっと私が小説を書いたらこの表現を使う。
「ぼくは、自殺なんて、してない」
これが聞きたかったのだ。
→キオスク側への「こわかった」
たぶん自殺したと思っていたら陽子は来てない。
陸上にしろ屋根上りにしろ、本当は自分一人でできる。同情して対等でなくしてしまった相手と、対等になりに戻ったのだと思う。友達とはまた別だろうけど。
「みんなでお見舞い」とは全くの別物。
「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いてないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよ、って」
→全く別作品からの影響だけれど『弥生町ロンリープラネット』を想起する。
僕らは孤独な惑星だから お互いにきっとそうだから
あんまり近づきすぎたら どうしたって惹かれ合ってしまう
宇宙は暗くて寒い。
千人の小人が熱を生み、熱が生んだ行動が星に熱を持たせて光らせる。
自分に心地良い光りの方へ暖かい方へ向かいたくなる。
だから孤独を埋めるには、宇宙で仲間を見つけるには、
自分の熱を生むもの、その放出の仕方が大事なのだと思う。
本を読んで書きたくなったものをまとめました。
気が向いたら読んでけれ。