イライラを鎮めるワーク〜パイロン・ケイティワークとは〜
皆さんは、激しい怒りを覚えたことはありますか?
私は昔はよく自分では鎮められないほどの激しい怒りを放出することはありましたが、最近では記憶にある限りはとくにありません。
自分でも何故かよくわかりませんが、自分の「怒り」のスイッチを押す人が今は周りにいないからかなと思います。
そして、自分自信でも心理学を学んだり、怒りを鎮める方法を見つけて取り組んでいるということもあるのでしょうか。
しかし、怒りを鎮められずそのまま表出してしまう人にとっては、「怒り」を抑える方法なんてあるの?と疑問に思うかもしれません。
そういう方にぜひやってみてほしい。
私のバイブルでもある『こころが片付く「書く」習慣』著:古川武士氏 の本からご紹介させていただきます。
パイロン・ケイティワークとは
ビリーフの設定
4つの質問
3つの置き換え
ワークをやってみて得られる効果
1.パイロン・ケイティワークとは
バイロン・ケイティというアメリカ人の女性は、自分自身の大きな精神的危機を乗り越えた経験を基に、ストレスや苦しみを生み出す「ビリーフ(考えや思いこみ、価値観など、信じていること)」から自分を解放するための「ワーク」と呼ばれる方法を生み出しました。
このワークを行うことで、「激しい怒りから解放される」体験ができるようになるということです。
2.ビリーフの設定
まずは、あなたが怒りを経験した状況を簡単な文章にします。
例えば「相手が私に〇〇した」もしくは「相手が私に〇〇しなかった」など。
ここで相手に対して起こっているのはどんな考え(ビリーフ)があるからかを明確にします。
3.4つの質問
ここで、その怒りの状況について質問をします。
(1)それは本当ですか?その理由はなんでですか。
これはYesかNoで返答し、その理由を書きます。
(2)その考えが本当であると絶対に言いきれますか?
絶対にそう言えるのかという問に正直に答えていきます。
ここでは、少し冷静になって事象を捉えることが出来るようにあります。
(3)そう考えるとっき、あなたはどのように反応しますか?
この考え(ビリーフ)が出たときのあなたの反応を書きます。怒りが起こったときにどう反応しますか?
(4)その考えがなければあなたはどうなりますか?
この事象が起きてなかっったら、相手のことをどう思いますか?
4.3つの置き換え
ビリーフを3つのパターンに置き換えるワークです。人によっては、ここで天と地がひっくり返るような驚くべき見方・捉え方に気づかせてくれるかもしれません。
(1)内容を反対に置き換える
逆の見方で出来事を見ます。そのため、最後の動詞の部分を反対の意味に換えるのです。
例えば、「Aさんは私にとって嫌なことばかりしてくる」→「Aさんは私にとって嫌なことはしない」となります。
その理由も3つ考えます。
①Aさんはいつも心配して声をかけてくれる
②Aさんは前もってこうしたほうがいいと思ったことを伝えてくれる
③Aさんはすごく慕ってくれている
→ここで、凝り固まった自分の考えに気づき、1つの視点から視野が広がります。
(2)主語を置き換える
ここで、最初のビリーフの設定の文章の主語を置き換えます。
例「Aさんは私にとって嫌なことばかりしてくる」→「私はAさんにとって嫌なことばかりしてる」
その理由を3つ考えます。
①私はAさんがしてほしいことをわかっているけど出来ていない
②もっと連絡をしてほしいけど出来ていない
③自分のことを優先してAさんの優先順位は下の方になっている など。
→ここでは、相手と自分の関係性を客観的に見直すことができ、自分にも課題があると気づきます。
(3)自分自身に置き換える
ここでどちらも自分に例えて考えます。例「私は私にとって嫌なことばかりしてる」
理由を3つ考えます。
→ここで、自分が自分に対して日頃どんな態度をとっているのかを見つめ直します。
5.ワークをやってみて得られる効果
最後まで読んでいただきありがとうございます。
このワークでは、「怒り」が起きた状況やその時の思考を書くことで客観的に振り返ることが出来ます。
そして、その時の自分の思考は本当に正しかったのか、相手が本当に悪かったのかを考えたときに今までの凝り固まった自分の概念が徐々に広がっていくことでしょう。
ここまで、一人でも出来なくはないですが、実際にうやってみようと行動に移せる人は2%ぐらいでしょう。
自分にとって本当に必要なときにしか人間というのは行動に移すことは難しいものです。
だからこそ、一緒に伴奏してくれるひとが必要なのです。