読書感想文 損する結婚 儲かる離婚
結婚をする理由は?と問われれば何と答える方が多いだろうか。
愛、経済面、世間体、子供がほしい、精神的な安定・・・・。
経済的な安定を手に入れたいから結婚しました。と大っぴらに語る人は少ないかもしれない。
本書は結婚と離婚について、主に経済的な観点から解説した本。
以下のような結婚と離婚にまつわるからくり、原因、仕組みを知ることができる。
・フェイスブックCEOのマークザッカーバーグが会社を上場してから、結婚した理由(著者の推測)。
・同居と別居は、法律上大きく違う。
・離婚調停が長引く理由。
・離婚をするとなった場合、収入が多い側が圧倒的に金銭面で損をする。
婚姻費用(コンピ)という言葉を本書を読むことで、初めて目にするかもしれない。
本書を読んで一番印象に残る言葉になるであろう。
そのほか、少子化問題の改善についてや一夫一妻制が制度として主流になっている理由などについて書かれていて、興味深かった。
経済的な面から冷静に書かれている良書。
結婚するときに、離婚のことなんて考えるわけがない。
そう思う気持ちはわかるが、結婚が少なからず離婚へと帰結している現実を考えると、読んでおいて損しない一冊。
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