仕事をつくる 安藤忠雄著
タイトルに惹かれてAmazonで購入。
仕事をつくるってどんなことをされてきたのだろうと思って読んでみた。
仕事をつくるとは、応募すること
が数ある答えの中のひとつとして本書では記されている。
応募する例としてこんなエピソードが掲載されている。
そもそも公募すらされていない大坂の中央公会堂の改修案を出した。
応募のきっかけは、改修する計画が湧き上がっているという噂を聞いただけ。
相手にもされなかったが、それを見た企業の重役が訪ねてきて、別の仕事を依頼してきた。
というエピソード。
応募しなかったら、発展しなかった仕事である。
自らが動いたからこそ、成果が現れた。
当たり前だけど、大事なことだ。
また、以下の文章がわたしの印象に残った。
ニューヨークやパリやロンドンなど、世界中の人々を魅了してやまない巨大なスケールをもちながら、しかも人間味を失っていない都市は、そのほとんどが数百年という長い年月をかけて計画的に整備されてきたものだ。
魅力的な都市が、魅力的たる理由。
それは、当初の設計が素晴らしかったことは言わずもがなであろうが、大切なことは多くの人々が長い年月をかけて整備してきたというところだと思う。
作ったものを改良していく、より良いものにしていく、定期的にメンテナンスしていく、そういったことの積み重ねが魅力的な都市を形成させているのではないかと感じた。
都市とは、多くの人々が利用するからこそ、長い年月をかけることが大事なのであろう。
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