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清家一郎とハヌッセンの存在「笑うマトリョーシカ」10話

8月30日に公開された笑うマトリョーシカの第10話。「肝心なところに辿り着けていない」と言った浩子のいう「肝心なところ」とは何なのか。
若き政治家を操っているのは誰なのか、誰も予想できない衝撃の事実が明らかになった。

※ここから先はネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

「浩子が嘘をついているようには見えなかった」
道上が感じたように、外泊での浩子の発言は本心だろう。中国と日本のハーフとして生まれた浩子は、和田島と結ばれることはなかった。
さらに、父親が和田島であるという事実に嫉妬した夫から酷い暴力を受けている。
これまでの事実を全てをさらけ出した浩子は、道上に新しい宿題とでも言うように「肝心なところには辿り着けていない」と疑問を投げかけたのだ。

肝心なところが何を指すのか。一先ず道上は、浩子の周辺を調べ始めることに。
まず夫の小松に、浩子にとって都合の悪い人間が消されていること。小松も利用されている可能性があると伝えるが、聞く耳を持ってくれない。
さらに、清家の学生時代の論文についても「知らない」と言われてしまう。
そこで、小松家に出入りできる人物を焦点に、小松の身の回りの世話をしているヘルパーの田所を調べることに。

山中には「さすがに関係ないんじゃないか」と言われてしまうがそれでも道上は諦めない。
彼女の視線や行動から道上は何かを感じていたのだろう。
彼女がヘルパーの資格をとるために通っていた東京の専門学校に行って話を聞くなどしたが清家との関係は掴めない。
さらには、専門学校前までの経歴も掴めない謎の多い人物。ここまでかと思いきや、道上は田所のプロフィールを見てあることに気がつきます。

その頃、鈴木は、佐々木も浩子の支配下にあったのではないのかと疑い幾度となくきていた連絡を拒否していた。
確かに私たちも佐々木を疑っていた。ハヌッセンになれと言ったのは佐々木だし、浩子と会っている描写もあったことから黒だと感じていたのだ。
しかし妻は、それなら何度も連絡したりしないのではないかと鈴木に会いに行くことを勧めたのだった。
その佐々木と会ったことで、浩子に関する新しい事実が判明する。

愛媛にある春吉本店に浩子を呼んだ道上。
そこにはすでに、山中、鈴木、鈴木の妻がいた。
後から小松、そしてヘルパーの田所も登場、そして道上から衝撃の事実が明かされる。

まず明かされたのは、清家と母・浩子はすでに縁を切っているということだ。
佐々木は、鈴木と清家に内緒で清家のことを浩子に報告していた。なんでそんなことをする必要があるのか、そのことを疑問に思った道上が小松を追求し、この事実を突き止めていた。さらに、浩子は病気を患っていて長くはないことも。
ここで関係の途絶えた、浩子はハヌッセンではないことがわかった。

では、誰が清家を操っているのか。
道上は、ヘルパーの田所に話し始めます。彼女は「田所礼子」と名乗っていると。
そうこの人物は「三好美和子、本名は真中亜里沙」だったのだ。
そして論文を鈴木の自宅に送ったのも田所だった。
彼女は、失踪したと見せかけ、清家と密に連絡をとり、ハヌッセンとして暗躍していたのだ。
ここまでは、考察が好きな方なら想像もできたことだろう。
しかし本当の真相はここからだ。

田所は、清家を自分のものにするのは難しくなかったと話し始めた。
だが簡単には渡さないだろうと考えた田所は、失踪することにしたのだ。
その後もずっと、浩子と鈴木に気づかれないように2人で連絡をとっていた。
官房長官になったら一緒になる計画もあったと。

しかし、その田所も3年前に切り捨てられていた。
清家を奪った人物を突き止めるために、顔を変えヘルパーとして浩子に近づき、論文を鈴木へ送っていたのだった。

ここまで予想できた人はいたのだろうか。
ハヌッセンだと思っていた田所が外れてしまうと、もう何もわからなくなってしまう。
謎が解決したら新しい謎が出てくる、まさにマトリョーシカの展開。

残すところあと1話。
マトリョーシカのような謎をしっかりと解決してくれるのだろうか。
そして「僕のことを見ていてください」と言った清家の真意を知ることはできるのか楽しみです。

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斉藤恵里佳
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