物語に救われることがある ~ 映画のススメ ① ~
先が見えないのが人生の醍醐味なわけですが、
たまにそれがすごく辛くなるときがある。
映画とかだと、結末を知らない方が
ワクワクできるのに、
自分の人生の場合、先が見えないと
しゃがみ込みそうなくらい不安になっちゃうの
なんでだろう。
もっと映画観るときみたいに、
ワクワクしながら進める強さがほしい。
前に、山ちゃんと蒼井優さんの会見をみて
人生にご褒美的なやつがあるのってすごくいいなと思った。
でも、実際は先のことなんか見えないから
自分なりに頑張ってても、本当にこれでいいのかとか、何が正解か分からなくなったりもする。
人生にご褒美が待っていることが分かっていれば頑張れるのになぁ。
そんなときに、天使的なやつが
「あ、そのひとつひとつが全部
あなたが1番幸せになれる方向へ繋がってるので
大丈夫ですよ~👼」
って知らせてくれたらめっちゃ頑張れる気がするのになぁ。
👼👼
でもまぁ、夜にハーゲンダッツ食べることとか、ハイボール飲むとか、大好きな友達に会うとか(今はできないけど)
せめて直近のご褒美は自分で作っていきたいところ。
結果というものが出ないと、これでいいのかと
不安になる。
目に映るすべてが羨ましく思えて
自分だけがいつも取り残されてるような気持ちになったりも、する。
だけど、そんなときに
いつも思い出す映画がある。
アパートの隣同士に暮らす二人。一度も顔を合わせたことはないが、いつしか互いの生活音に癒しを感じるようになる。それぞれが仕事や進むべき道、将来に葛藤しながら、運命の人に出会うまでのお話。
この映画を観ると、
出会うべき人にはちゃんと出会えて
たどり着くべき所へたどり着けて
今がどうであれ、自分にとって1番いい方向へ
進んでいけるんじゃないか
って思わせてくれるから好き。
私の求めている「ホッ」が
この映画にはあった。
私たちは、それぞれがそれぞれの悩みを抱えて
それぞれに、報われる瞬間を心に抱きながら
生きているのかもしれない。
その瞬間は、きっと人によってスピードや
タイミングは違うけれど、
オセロゲームで最後にパタパタとひっくり返って
黒が白に変わるみたいに、
最後には全部報われるんじゃないかって
そんな希望を感じさせてくれる映画だった。
だから私は、先が見えなくなったとき
いつもこの映画を思い出す。
ある友人にこの映画をオススメしたところ
「展開が遅いからちょっとイライラしちゃった」
と言われてしまったのだけれど、
私はそこが「人生」と似ていて、逆にいいな
と思った。
だって、すべてが変わるような急展開って
普通に生活してたら、そう頻繁には訪れない。
最近になって分かってきたことは、
「すべてを変えることなどできない」
ということです。
どうやら、毎日少しずつ
ひとつひとつ変えていくしかないみたい。
1日1日、積み重ねていくしかない。
そして少しずつでもいいから、良くなっていきたい。
人生ってそんな感じだと思う。
その感覚がこの映画の進むスピードと似ているなと思ったのです。
物語はゆっくりと、でも確実に進んでいく。
何が正解かも分からないけれど、それでも自分が信じた道を。
そうして進んでいった先に訪れるラストシーン。
それはまるで、
夜がゆっくりと明けていくみたいに
気付いたら雨が上がっていて
水たまりに映る空が綺麗だったりするみたいに
冬からゆっくりと、でも
確実に春が訪れたみたいに
とても温かくて、ホッとするラストシーンなのです。
そして、その流れでエンドロール。
普通映画って、ピークは本編だと思うんですけど、この映画はエンドロールが1番最高なんです。
エンドロールランキングがあるとしたら
この映画が堂々の第1位だと思う。(私調べ)
映画って観る人によって全然違う作品になると思うんです。
例えば、
私はこの映画が本当に好きで特別だけれど、
ある人にとっては、すぐに忘れてしまうような
映画かもしれない。
でも、それって当たり前。
だって、経験してきたことが違うのだから
生き方や感じ方も様々なわけだし。
だからこそ、どのポイントで何を感じたのか。
そこが誰かと一緒だったときは本当に嬉しい。
同じポイントで同じように感動するってことは、生き方や考え方が似てるってことだと思うから。
もっといえば、似たような思いをしてきた人なのかもしれない。
この映画は私にとって特別だから
共感してくれる人がいたら本当に嬉しいし、
特にラストシーンやエンドロールの良さを分かってくれる人とは気が合いそうだし、よかったら
結婚してください。
~予告編~
(YouTubeに本編がフルで公開されてるっぽいですが、肝心のエンドロールはカットされています。エンドロールが素敵なので、他で観られることをオススメします、、)
あまり映画を観ない人には、信じられない感覚かもしれないけれど
本当にあるんです、物語に救われることが。
心の支えになってくれることが。
なんとなく落ち込んでいるとき
先が見えないことに不安を感じたとき、
私はこの映画の主題歌を聴いて自分自身をホッとさせている。
地下鉄で、帰り道で、
なかなか眠れない夜などにも、まるでお薬みたいに聴いて、この映画を思い出したりする。
私にとっては、それがこの映画だったけれど
あなたにとっての支えになってくれる映画が他にあるかもしれない。
普段映画を観ないという人も、
この機会に映画に目を向けてみてはいかがでしょうか。
あなたが泣きたいときに寄り添ってくれるような物語に出会えるかもしれないよ?