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夏休みの宿題を内申点UPに活用しよう!

夏休みも終盤になってきました。
1学期の通知表を受け取り「成績が悪くて内申に響きそう。志望校を下げた方がいいかも……」と悩みつつ、
いまだに勉強に身が入らず、夏休みの宿題が思うように進んでいないお子さんもいらっしゃるかもしれません。

今回は、1学期に成績を下げてしまった中学生に向け、志望校合格を勝ちとるために2学期の成績を挽回できる「夏休みの宿題」の取り組み方と、成績アップにつながる宿題提出のために、ぜひ活用してほしい秘密兵器をご紹介します。

1.高校入試で使われる内申点制度おさらい

公立高校の入試では、主に
① 内申書(個人調査書)
② 面接・実技テスト・作文
③学力検査の成績 
などを基に総合的に評価して合否を決定します。

・内申点とは
公立中学校の内申点とは、定期テスト、 小テストやレポート、 提出作品や実技テストなどから各教科の観点(知識量ではなく“総合的な生きる力”を育むことを狙いとする評価)を3段階で評価する「観点別評価」を基に、5段階の評定点(成績)をつけること。

例えば東京の場合、高校入試に中学3年間のうち3年のみの評定点を使用し、主要5教科は1倍、実技4教科は評定点を2倍して合計します。
これが内申書に記載されます。実技科目の成績が2倍で計算される為、
「塾に通って主要5教科の成績はほぼオール5だったのに、中学3年次の実技科目の成績が悪くてトップ校を狙うことができなかった」
という話もちらほら耳にしますので、美術・音楽・体育・技術家庭の実技科目の提出物やテスト勉強をおろそかにするのはNGです。

・内申点を重視する都道府県は?
入試に何年次の内申点を使用するかは、都道府県によって異なります。
首都圏では、東京都は前述のとおり中学3年次の評定点のみが「内申書」に記載されますが、神奈川県では2~3年の評定点が記載されます。
埼玉県と千葉県に至っては1~3年の評定点が用いられるため「中学に入学した時点から高校入試がスタートしている」と言っても過言ではありません。

・内申書(調査書)の内容は成績だけじゃない!
調査書(内申書)に記載される内容は、都道府県や受験校によって異なりますが、公立高校に関しては基本的に都道府県ごとに統一した内容のものを使用します。

例えば埼玉県の場合は
・各教科の学習の記録(評定点)
・総合的な学習の時間の記録
・ 特別活動の記録(学級活動・生徒会活動・学校行事など)
・出欠の記録の項目があります。

千葉県は、埼玉県の項目に加えて
・ 行動の記録(思いやり、創意工夫、責任感、勤労奉仕e.t.c...)
・ 部活動の記録・ 総合所見
の項目が。

部活動の大会で活躍したり、夏休みの宿題や、任意のコンクール等で入賞を果たせば、内申書に追記されて評定点をカバーできる可能性もありそうです。
高校入試では「宿題や提出物」が内申点の評価材料になるため、夏休みの宿題に一生懸命に取り組めば、
コンクール入賞などの成績を残すことができなくても提出物として評定点のUPにつながります。

この夏は、2学期の成績アップを意識して夏休みの宿題に取り組んでみてはいかがでしょうか。

2.中学校の夏休みの宿題の量は多い?少ない?

・実際の中学宿題一例
中学生の夏休みの宿題は、地域や学校によって量や内容に大きな差はありますが、一例として以下のような宿題が出ています。

・国語(読書感想文(原稿用紙5枚程度)・課題作文など)
・数学(ワーク1冊)
・理科(自由研究・プリントなど)
・社会(人権作文や税の作文・標語・新聞づくりなど)
・英語(ワーク1冊・単語学習・英語日記など)
・音楽(リコーダーなど楽器練習・音楽家についての新聞製作など)
・美術(コンクール一覧のなかから取り組み、提出など)
・技術家庭(家族の食事を作り、シートにまとめるなど)

計画を立てて実行すれば夏休み中には終わらせることが可能な量なのですが、多くの中学生が宿題の量を「多い」と感じているようです。
特に3年生になると部活動や、夏期講習などと両立するのも一苦労で、
「夏休み終了までに終わりそうにない」と嘆く中学生の声と、その親たちのため息が聞こえてきました。

・夏休みの宿題 真面目に取り組むべき理由
特に中学3年生になると、夏休みの宿題が受験勉強や夏期講習の妨げになっていると考えるご家庭も多いでしょう。
実際、世間では「夏休みの宿題不要論」が席巻しています。
しかし、ほとんどの中学生は、大変だ、と感じながらも宿題を期限内に提出しているのです。

その理由としては
・夏休みの宿題が提出物として評定点で評価されるから
・夏休みの宿題が(中学3年生であれば、1、2年の勉強の)苦手分野の克服につながるから
などがあげられるでしょう。実際に、「内容はともかく、適当でも提出期限内に提出している」という中学生は多いようです。

加えて、夏休みの宿題に一生懸命に取り組むことは
・自ら計画的に進めることで、計画する力や継続して勉強する習慣が身に付く
・リサーチ力が身に付く
・(パソコンを使用してのレポート作成で)パソコンの操作が上達する
・読書感想文を書くことで文章力が身に付く
ため、高校受験のみならず、大学受験や就職活動にもつながる力が身につくことが考えられますね。

3.夏休みの宿題で、ライバルに差をつける

高校受験するほとんどの中学生が、内申のために期限内に提出する夏休みの宿題で、ライバルに差をつける秘訣はあるのでしょうか?!
そこでお勧めしたいのが、「自由課題にチャレンジすること」

・任意提出の「自由課題」にチャレンジするメリットは?
必須の課題の他に、学校から夏休み前に一覧で渡される任意の「自由課題(論文や絵画など)」は、仕上げるのに時間がかかるため、
すでに多量の宿題を課されている忙しい中学生にとっては、なかなか手の出しにくい分野です。
だからこそ、情熱をもってこの「自由課題」に取り組むことで、先生の目を引くことができ、
たとえ作品が評定点に加算されなくても「やる気・情熱」が伝われば内申の評価につながる可能性が大きいのではないでしょうか。

また、インターネットで大学や企業や市町村が募集するコンテストを探し、応募するのもお勧めです。
もし学校を通さないで応募したコンテスト等で受賞した場合は、必ず先生に伝えて内申書に記載してもらいましょう。

大学入試は2020年から、従来の知識偏重型の入試ではなく「思考力・判断力・表現力」だけでなく「人間性」などを重視するようになり、
様々なパターンの試験や評価軸が導入されました。
今まで以上に「状況を分析し、自分の頭で考え、解決策を導き出す力」が問われるようになったため、
中学生のうちに自由研究やレポート提出等の夏休みの自由課題に取り組むことは「思考力・判断力・表現力」を早めに培う絶好のチャンスなのです。

・中学生が夏休みに参加できるコンテストまとめ
以下に中学生が今年の夏休みに取り組めるコンテストを一部まとめました。
リンクをクリックして内容を確認し、是非挑戦してみてくださいね!

【論文・エッセイ系】
第61回 国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト
国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト
未来を守る作文コンクール2021 ~脱炭素社会に向けて行動しよう~
明日のTOKYO作文コンクール
【文芸創作系】
言の葉大賞
京都文学賞・中高生部門
角川つばさ文庫小説賞
青い鳥文庫小説賞U-15部門
おはなしエンジェル 子ども創作コンクール
第33回新美南吉童話賞
第23回 三浦綾子作文賞
子どもノンフィクション文学賞
第9回 日経星新一賞
第71回全国小・中学校作文コンクール
第35回「現代学生百人一首」
【美術系】
第1回 K絵画コンクール
リサイクルアート展 2021
第2回 SDGs全国子どもポスターコンクール
第13回環境教育ポスターコンクール
【アイデア系】
インテル 学生クリエイティブ・コンテスト2021
第9回ナレッジイノベーションアワード
第11回自転車交通安全CMコンテスト
【科学・研究系】
第16回「科学の芽」賞
海の宝アカデミックコンテスト2021
わたしの自然観察路コンクール
第65回 全国学芸サイエンスコンクール
【プログラミング系】
第2回学力向上アプリコンテスト
Minecraftカップ2021全国大会
【写真系】
SDGsタギングコンクール
生命を見つめるフォト&エッセー
【その他】
第2回 学びを変える!未来の『学参』企画大賞
2021ジュニア・シッピング・ジャーナリスト賞

まとめ 夏休みの宿題に悩んだら……

「内申点アップにつなげる夏休みの宿題」について、1番大切なのは「期限内に提出すること」ではありますが、ライバルと差をつけるためには適当に仕上げるのではなく、先生の目に留まるような内容のものを提出することが必須です。

自由研究のテーマや構成などが決まらないときは……
自由研究のテーマ・構成を考えることや、苦手分野への取り組みには時間と労力がかかります。
特に中学3年の受験生にとっては、なかなか重い腰が上がらないことでしょう。
そこでお勧めしたいのは、「人生の先輩に力を借りること」。
もちろん親や、兄弟、塾の先生が力を貸す事もできますが、肉親の場合、喧嘩になる可能性も高く、多忙な塾の先生にはお願いしにくいのではないのでしょうか。
一番理想的なのは、少し前に中学生を経験した高校生や、レポートや論文の作成に慣れている大学生などの先輩に、課題のテーマ探し、構成のアドバイス、苦手分野の宿題などを手伝ってもらうことです。

【塾図鑑】【家庭教師図鑑】活用のススメ
周りに力になってくれるような先輩がいない場合は、「家庭教師」を募り、夏休みの宿題を手伝いを依頼することもできます。

塾図鑑」には、現役大学生が先生を務める個別授業型の「オンライン塾」が多数掲載されていますので、夏休みの宿題対策に期間限定での利用も可能です。
夏休みの宿題対策でオンライン塾を体験し、自分に合っていると感じたならば受験対策や、通っている塾のサポートとして継続利用するものお勧めです。

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