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「みんなの授業展」タカタ先生の授業参観をして、学校教育の不平等を再確認できた。

「これからの授業をみんなに届けるオンラインの授業展覧会」で数学教師芸人のタカタ先生の授業を見学しました。

「中2」の「図形」の授業でした。数学の授業は散々見学してきたので「どんなもんなんだ?」という「上から目線」で参加しました。

まず、導入がとっても面白かった。その時点で「尊敬」に変わりました。

その授業のゴールは「円周角は中心角の2分の1になるのはなぜか」を証明すること。「直角は90°」から始まり、子どもたちからいろんな意見を拾って行き、「錯角は等しい」「対頂角は等しい」「三角形の内角の和は180°」などの高次元な定理にどんどん進んで行きました。参加者が納得できるまで、丁寧に一つ一つの定理を証明していくタカタ先生。ライブ配信で時間制限があるにも関わらず、「時間」よりも子どもたちの「納得」を優先していたところが素敵です。

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素晴らしいのはタカタ先生の授業力だけではありません。

一番驚くべきことは、参加している子どもたちのほとんどが「小学生」ということ。最年少は小2の女の子。その小2のYちゃんは、タカタ先生の発問にバンバン答えるし、授業終了後、自身の証明を発表してくれました。

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ほぼほぼ完璧な証明。凄すぎ。小2ですよ。

(指の指し方は気になりますが笑)

その後のタカタ先生の一言も凄いです。「二等辺三角形の両辺は等しいから」と言ったYちゃんに「なぜ二等辺三角形の両辺は等しいのかを証明してみて」と「宿題」を与えてお別れ。Yちゃんも「考えてみます」と笑顔でお別れしていました。



このオンライン授業を見学していた多くの大人はこう思ったに違いない。



「この子が6年後に中学校で同じ内容の授業をまた受けなければいけないのか・・・」



同年齢集団で同一内容を教えていく学校教育では「落ちこぼれ」が問題になりやすいですが、その反対の「吹きこぼれ」「浮きこぼれ」も大きな問題です。

Yちゃんも「吹きこぼれ」「浮きこぼれ」になって欲しくないな・・・


学校教育は本当に平等なんだろうか。



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