EduHub日記/国語の学習 2
Teacher H
2022年10月10日
前回に引き続き、国語の成績向上のためのヒントをお届けします!
前回はつい後回しにしがちな「知識問題」の重要性についてお話をしました。
今回はいよいよ「読解問題」です。
読解問題を難しく感じている人は多くいらっしゃると思います。
しかし、一口に「読解問題が苦手」と言っても、それぞれ抱える課題は異なっています。
他の教科と同じように、課題点を見つけてそこにアプローチしていくことが大切です。
突然ですが、英語と数学の苦手分野は何ですか?
では、国語の苦手分野/苦手な理由は何ですか?
このように聞かれたとき、2つの質問に同じ程度の解像度で答えられるでしょうか?
もし国語についてぼんやりとしか答えられなかった場合には、何がどんな風に苦手なのか、ちょっと考えてみていただきたいです。
そこで、ここからは読解問題に関して予想されるお悩み別にアドバイスをしていきます。
問題の文章が難しすぎて、内容を理解できない
→内容が難しいと感じているとき、実は文章中の「語句」を理解できていない場合が多いです。耳にしたことがある語句でも、いざ意味を聞かれると答えに詰まるものは少なくありません。
練習の際には語句を言い換えながら読めるか、誰かに聞かれたら説明できるか、自問自答するのがおススメです!
(語句の言い換え例)「ジレンマ」→「板挟み」 「戯れ(たわむれ)」→「ふざけること」 「撞着(どうちゃく)」→「矛盾」 「多寡」→「多いことと少ないこと」など
内容が理解できていないというよりは、語句が理解できていない場合、語句の学習を進めることで成績向上が期待できます。
それでも、本文の内容が難しすぎる
→いわゆる難関と言われる学校を受験する際には、語句の学習だけでは「難しい」と感じる場合があります。
その対策として、①頻出トピックの学習と②書籍を読むことが挙げられます。
いずれも本文のトピックを事前に学習しておくことで、本文の理解を助けることが目的です。
①一度解いた問題の復習(読み直し)のほか、現代文のキーワード集による学習がおススメです。「文化相対主義」「近代合理主義」「言語論的転回」など、日常生活ではなじみのないトピックについて学ぶことができます。また、こうした学習を通して大学の学問を覗くことができます!
②小中高校生の場合、ジュニア向けのレーベルの新書を読むことがおススメです。
ジュニア向けの新書が十分理解できる場合には、ぜひジュニアでない新書にも手を伸ばしてみて下さい。
また、書籍以外にもNHK「100de名著」「ロンリのチカラ」といった教養・教育系のテレビ番組もおススメです。
本文は理解できたのに、正しく解答できない
→本文と同じくらい大切なのが「問題文」の読み取りです。問題文を誤読したり、読み落としたりすることは、決して「たまたましてしまったミス」ではなく、「対策が必要なミス」です。
問題文は、解答の「条件」とも「ヒント」とも言えます。重要なポイントにはマークを付けるなど、本文と同じ精度で読みましょう。
いままで「読解問題が苦手」と思っていた方は、自分の苦手なポイントと対策を見通せたでしょうか?
ぜひ、ご自身で時間をとって自分の「苦手」について一度じっくり考えてみて下さいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!