Auth0 Flutterの使い方 Flutterでユーザー認証を簡潔に行う
今回はAuth0 Flutterについて解説していきます。
Auth0 Flutterとは
Auth0 FlutterはFlutterアプリケーションに認証・認可機能を追加するためのAuth0公式ライブラリです。
Auth0は、OAuth2.0やOpenID Connectをベースにした認証プラットフォームで、シングルサインオン(SSO)、パスワードレス認証、ソーシャルログイン、2要素認証(2FA)など、さまざまな認証機能を簡単に統合できます。Auth0 Flutterを使用することで、認証手続きやユーザーデータの管理をより安全かつ迅速に実装できます。
Auth0 Flutterの機能
シングルサインオン(SSO)とソーシャルログイン
Google、Facebook、Appleなど、主要なソーシャルアカウントを利用したログインを実装できます。
JWTトークンの取得と管理
認証後にJWT(JSON Web Token)を取得し、ユーザーのアクセス権限を管理するために利用します。
ユーザープロファイルの取得と管理
ユーザープロファイルを簡単に取得し、アプリ内でのカスタマイズに使用できます。
カスタマイズ可能なUIと認証フロー
独自のログイン画面を構築したり、Auth0のホスティングするログインページを利用したりと、認証フローの設計を柔軟に調整できます。
Auth0 Flutterの使い方
Auth0アプリケーションのセットアップ
Auth0の管理ダッシュボードでアカウントを作成し、Flutterアプリ用の新しいアプリケーションを作成します。
作成後に、ドメインとクライアントIDを取得します(後でFlutterコードに使用します)。
pubspec.yamlにAuth0 Flutterを追加
dependencies:
auth0_flutter: ^0.5.0
ターミナルで以下を実行してパッケージをインストールします。
flutter pub get
Auth0 Flutterを使った認証の実装
取得したドメインとクライアントIDを使用し、認証機能を実装します。
import 'package:auth0_flutter/auth0_flutter.dart';
// Auth0の初期設定
final auth0 = Auth0(
'YOUR_AUTH0_DOMAIN',
'YOUR_AUTH0_CLIENT_ID'
);
ログイン機能の実装
auth0.webAuthentication().login()メソッドを使用してログインを実行します。
Future<void> login() async {
try {
final result = await auth0.webAuthentication().login();
final accessToken = result.accessToken;
print("Logged in! Access Token: $accessToken");
} catch (e) {
print("Login failed: $e");
}
}
ユーザー情報の取得
ログイン後にgetUserメソッドを使ってユーザーのプロフィール情報を取得します。
Future<void> getUserProfile() async {
final user = await auth0.users.getUser();
print("User profile: $user");
}
ログアウトの実装
auth0.webAuthentication().logout()でログアウトできます。
Future<void> logout() async {
await auth0.webAuthentication().logout();
print("Logged out");
}
Flutterウィジェットでの実装例
以上の関数をFlutterのウィジェットに組み込み、ボタンでログイン・ログアウトができるシンプルなUIを作成します。
import 'package:flutter/material.dart';
import 'package:auth0_flutter/auth0_flutter.dart';
class AuthExample extends StatelessWidget {
final auth0 = Auth0('YOUR_AUTH0_DOMAIN', 'YOUR_AUTH0_CLIENT_ID');
@override
Widget build(BuildContext context) {
return Scaffold(
appBar: AppBar(title: Text("Auth0 Flutter Example")),
body: Center(
child: Column(
mainAxisAlignment: MainAxisAlignment.center,
children: [
ElevatedButton(
onPressed: () => login(),
child: Text("Login"),
),
ElevatedButton(
onPressed: () => logout(),
child: Text("Logout"),
),
],
),
),
);
}
Future<void> login() async {
try {
final result = await auth0.webAuthentication().login();
print("Logged in with access token: ${result.accessToken}");
} catch (e) {
print("Login failed: $e");
}
}
Future<void> logout() async {
await auth0.webAuthentication().logout();
print("Logged out");
}
}
これでAuth0 Flutterを使用してFlutterアプリ内でログイン・ログアウト機能を実装できます。
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