第2回:学校編【エジプト🇪🇬滞在記】
おはようございます!
今回のトピックは私が活動している学校の紹介です。
一般的な公立学校とは少し異なる部分もありますが、ここで紹介するEJSはエジプト政府が力を入れて普及させている学校です。現在エジプト各地に約50校のEJSがあります。学校の規模や生徒の数はそれぞれの地域によって異なります。ここでは「いちEJS・いちエジプトの学校」として紹介していきますね。
◯ EJS:Egypt Japanese Schools とは
私の活動先はエジプト日本学校(Egyptian Japanese Schools:EJS)という、日本式の教育を導入しているエジプトの公立学校です。先生も子どももエジプト人です。日本式教育として取り入れられているのは、「特活(特別活動)」と呼ばれる掃除、学級会、日直などを中心とする活動です。
◯ 学校の風景
学校の風景を何枚か載せておきます。ほとんど日本の学校と変わりません。
エジプトの学校は校舎が写真のような色(赤茶色と白)で統一されているようです。
この学校は将来的に高校3年生まで入るようです。現在は幼稚園から小学4年生までの約500人の子どもと約50人の先生がいます。校長先生いわく、EJSの中では最大規模の学校だそうです。
このように廊下の壁にはたくさん絵が描いてあります。
EJSでは子どもひとりひとりに机と椅子があります。しかし一般的な公立の学校では2〜3人机だそうです。
これでもかというほど広い校庭です。しかし写真に見える砂の部分は砂浜の砂です。柔らかい土ですし、石や貝殻がたくさんあるため、ここで授業はしません。屋外の授業は基本的には奥に見えるコンクリートのグラウンドで授業をしています。
◯ エジプトの教育
これまでエジプトでは学力偏重の詰め込み型教育が一般的で、テストで良い結果を残すための教育が行われていたそうです。学力だけではなく、主体性、協調性、社会性などが身につく日本式教育に注目していたエル・シーシ大統領が「特活(Tokkatsu)」の導入の協力を日本に要請し、EJSは2018年に開校しました。現在はエジプト全国に約50校のEJSがあり、200校まで増やす計画もあります。
この取り組みは、まだ始まって5年くらいしか経っていません。しかし、5年でここまで整えたのか。エジプト政府の行動力は半端ないなと私は感じています。インフラ整備にしろ、この日本式教育の導入にしろ、やると決めたらものすごいスピードで物事を進めていくのがエジプトという印象です。
教育の効果はすぐに目に見えません。この日本式教育の導入がエジプト社会にどのような影響を与えていくのか楽しみです。
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