世界の教養:ハンムラビ法典 ー 史上初めての法律を制定

今回紹介するのは、「ハンムラビ法典」です。目には目を、歯には歯を、で有名ですね。

ハンムラビは、約4000年前のバビロニアの王です。バビロニアは現在のイラクにあったそうです。彼は、史上初めて法律を制定し、国民が守るべき法律と法を破った者が受ける罰を明確にしました。

当時は、ほとんどの社会が独裁的な支配者が好き勝手に支配していました。ハンムラビは、王たちは一時の感情に従って統治するのではなく、法の支配を守らなくてはならない、と述べています。国民を支配する法律を王が勝手に変えてはならない、という考えは革命的な発想でした。

ただし、現代の感覚から見ると非常に残酷なものも多く、例えば、居酒屋に入った女性、逃亡奴隷をかくまった者、正当な理由なく夫の元を去った妻は、すべて死刑の対象だったそうです。(これだけ見ると、なんか、女性に厳しいような・・・。ただ、特にルールもなく、王の気分次第で死刑等もやりたい放題されるよりは、幾分良かったのでしょうか。)

法の支配を尊重する態度は、私たちが生きている現在まで受け継がれています。


参考文献
デイヴィッド・S・キダー, ノア・D・オッペンハイム, 小林朋則 訳, 文響社, 1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365, 2018年, 14p


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