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過熱する中学受験【備忘録あれこれ】

こんにちは!EDUBALアンバサダーのKeikoです。
今回は近年過熱する中学受験について。
帰国生受験と一般受験、これらを見てきて、思うことを思いつくままに書き留めてみます。(まったくの私見です)
ちょっと長くなりますがお付き合いください。

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【帰国生受験・一般受験共通の備忘録】

  • どちらも限られたパイを争う熾烈な戦い。お子さんの志望校は、みんなも志望校です。

  • もはや中学受験は情報戦。親は情報収集し精査して、お子さんに落としていく義務があります。お子さんの自主性に期待しても大抵は難しいです。

  • 必ずしも日本のカリキュラム、悪くないです!詰め込みと言われていますが、学校の授業も変わってきています。願わくば、自分の意見を述べたり、ディスカッションしたりの授業がもっと増えて欲しい!入学後は確かに机上の勉強が中心にはなりますが、ある程度の知識がないと、思考力も育たずアウトプットもできません。それを詰め込みと感じるか感じないかは、ご家庭次第。その知識を思考としてどう活かすか、が大事。

  • 入試問題も「思考力」を問う問題が増えていますね。大人でも難しくユニークな問題が増えていて、そこに学校のカラーがよく出ています!入試って学力だけじゃなく、「学校とのマッチング」でもありますね。

  • 数学を高3まで必修化する学校が増えています。大学の一般入試で、文系でも数学が受験科目に追加される大学も出てきています。

  • 進路指導。学校によって「一般受験推し」か「総合型選抜推し」か、よく実状を確認する必要あり。そこに「学校が目指す方向性」が見えます。難関校・進学校で「一般受験に誘導される」、中堅校で「総合型を薦められる」は、よくある話。

  • とはいえ、総合型での進学が増えている昨今、中高時代を通しての「あなただけの強み」が必要。特に文系はそこを目指すので、これからレッドオーシャン化するかもしれません。お子さんならではの興味や好奇心を大事にして、親は動機付けをしたり、強みをさらに伸ばしてあげられるといいですね。だけど、親はあくまで黒子。そして、「入試対策のための活動」にならないようにしたいものです。

  • 文系の総合型は増えていますが、理系については現状、少ないのが残念。大学の研究の過程で学力が必要だからか、学力一本!がまだまだ多いです。英語x理系は相性がいいはずなので、道ができて欲しいと願うばかり。

  • 大学入試で「英語で差別化できない」「英語で点を稼ぐことができない」時代がそろそろ来るかもしれません。「英語資格」を英語の試験の代わりに導入する大学が増えています。今後は英語資格は足切りの材料になり(言い方を換えれば一定の英語力があればそれでOK!もちろんその基準は高め)他の教科でしっかり得点することが必要になるのかも…英語ができる生徒にとっては吉か凶かどちらになるのでしょうか。

【帰国生受験について】

  • 帰国生受験を考えるにあたり、絶対に「一般受験の動向を知っておくといい」です。帰国生受験は一般受験と必ず繋がっています。一般受験のことを知っていると、解像度が飛躍的に上がります。

  • 難関校受験はものすごい負荷(勉強も精神的にも。難関校は数も限られる)がかかるけれど、そうじゃなければ比較的楽な受験ができます!

  • 難関校は過熱の一途。なんせどの学校も募集枠が少ない(涙)そして決まった学校に集中し、限られた枠を友人同士で奪い合う構図。英語メインはむしろ厳しいという意見が多数…

  • ただ、難関校に絶対行きたいのなら、受験勉強に猛進するのもいいのかもしれません。最難関校はダメだとしても「一般受験だったら入れない難関校」に入れる可能性は十分あります!教科も一般受験より少ない場合が多く倍率も低めなので、狙い目です。早い時期に合格が貰える安心感も大きいですね。

  • 反対に、難関校にこだわらないならいろいろな選択肢がありますね。英語1科で入れる学校やまずは帰国生の数を増やしたい学校、沢山あります。

  • 滞在期間を受験勉強だけで終わらせるのは残念な話。そこをうまく仕切るのは親の仕事です。滞在地ならではの経験はお子さんの糧となります。

  • 帰国生受験を始める学校の中には、「一般受験と同じ試験だけど、枠だけつくった」という学校もあるので注意。特に難関校。その分一般受験と比較すると倍率は低くなり、ボーダーは低くなるかもしれませんが。

  • 英語に国算を追加する学校が増えています。難関校で試験形式が複数ある学校は、英語型より英国算型に多く合格者を出す傾向も。高い英語力を持っているお子さんが増えすぎて、国算で選ぶ必要性が出てきています。そして、国語はある程度できればよくて、算数ができるお子さんを欲しがっている学校が多い印象。算数ができると、入学後も楽なのは事実。

  • どの学校も「英語の取り出しやレベル別授業、やっています」が、英語のカリキュラムやレベルはさまざま。大学受験や模試対策なのか、TOEFLなどのアカデミック英語に向かうのか。学校によって全然違うので、事前によく調べておきましょう!

【一般受験について】

  • 毎年、日程や科目等の変更があります。「ある学校のマイナーな変更」でも、玉突き式に影響が出ます。全体へのインパクトはとても大きく、出願数から歩留まり率まで、ガラッと地図が塗り替わります。

  • 中学受験は過熱しすぎて、小1から塾通い(有名塾、都心の教室は産まれた段階から予約とか!)は普通。長期戦ですね(泣)それが今ではもう小学校受験にまで波及しています。

  • 幼少期のさまざまな体験(必ずしもお金かけなくても)や読書などは絶対に役立ちます!そもそも中学受験の知識は、その後の大学受験はもちろんのこと、人生において役に立ちます。(これは本当に!)

  • 中学の一般受験はなんといっても個人差、そして本当に向き不向きあります。(子供だけじゃなく、親の適性も!)その子に合った学校、合ったレベルを選ばないと、受験期間中、入学後ともに簡単に潰れてしまいます…親子関係にも大きな禍根を残します…

  • 学習のフォロー、スケジュール管理などを親が全部やっていると、入学後自走が出来なくなり、後々、親子ともにとても困ります。どの学校でも「親は手を出さないで」と、早い時期に保護者会で必ず言われます(笑)なので、慎重に、上手く手放す必要があります。今まで伴走し引っ張ってきた親御さんも、これからは陰から支えましょう。(ついつい先回りしちゃうんですよね…子離れしなくちゃです)

【最後に】

いずれにしても家族が「後悔しない道を選ぶ」のみ。そこに正解はないので、きっと信念は必要。いわゆる「難関校」に行ったら、それに応じた景色が見えるし、そうじゃなくても「居心地が良い」かもしれません。
「良い学校」というのは、偏差値の高さや他人の価値観ではなく「我が子に合っているかどうか」だと言われていますね。お子さんの希望・学力・特性をよく見極めましょう。
お子さんの自己肯定感が養える「お子さんに合った学校」が見つかりますように…
(とても長い備忘録になってしまいました…お付き合いありがとうございました!)