主任 春風亭百栄!
上野鈴本演芸場。四月中席夜の部。
主任は春風亭百栄師匠である。
題して「百栄のすべるかも知れない噺」
4月11日(木)初日に行った。
開演17:00に入場。
空いていた。
グッドである。
18:00頃には人が増える。
仕事帰りの人たちがやって来る時間帯である。
でも客席はまだ空いている。
ナイスである。
本日のトリネタは〝料理の鉄人が出来るまで〟だった。
あの料理番組の最盛期に作られた噺だろう。
終演近くになっても客席は半分ほど空いていた。
マーベラスである。
定席の寄席ってのはそれがいいのだ。
満員で隣の人に気を使って、縮こまって見るなんぞ、寄席の醍醐味に程遠い。
隣の席に荷物を置いて、テーブルにはお菓子や飲み物を用意する。
そして、ふんぞり返って見たり寝たりする。
それこそが寄席の良さなのだ。
もちろん携帯電話は機内モードか電源オフ。
(鈴本は場内に電波が届かない仕組みだけど念のためね)
今回は新作派の百栄師匠のトリである。
出て来るのはいずれ劣らぬ新作派の強者ども。
志ん五師匠の「トイレの死神」
小ゑん師匠の「下町せんべい」
きく麿師匠の「あるあるデイホーム」
江戸の風なんか吹きゃしない。
唯一、江戸の強風をビュービュー吹かせているのは、
文蔵師匠の「のめる」
百栄師匠の対極にある強面である。
ああ、楽しかった。
明日もまた行っちゃおうかな?
上野の街は様変わりしている。
日本とは思えないほどに外国人ばかりだった。
街を歩けば外国語ばかりが聞こえるのだ。
そしてABABは78年の営業を終える。
ここで買い物をした思い出は、特にないけれど。
でも上野には聚楽、ABAB、みはしがなきゃいけない。
何となく。
もう、みはししか残っていない。
いや、寄席が残っている!
そして酒悦が!
寄席の幟を撮ろうとすると必ず看板が写ってしまう酒悦。
邪魔だぞ!
いつまでも邪魔していてくれ酒悦!!
上野鈴本演芸場も、いつまでも残っていてくれ!!
定席の寄席は上野にあって欲しいのだ。
どっとはらい。