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サンタクロースとサンジョルディ

この時期になると見かけるキャンペーン。
サンタクロースになって恵まれない子に本をプレゼントしよう!

毎年これを見る度に首を傾げてしまうのだ。

恵まれないお子達にプレゼントする事に否やはない。
現実に募金というプレゼントも定期的にしている。

でも本はどうなんだ?
と思う本読みである。

本をもらうのって、わりと迷惑だと思わない?

自分の好みに合った本はまず来ない。
贈る人の好みが反映された本である。

特に大人が子供に贈る場合は「情操」「教育」「道徳」といった言葉がちらつく本だったりする。

大概つまんない(むろん違う場合もある)のだが、
「スッゲつまんねかったから、すぐ読むのやめた!」
と言えるほど私は無邪気な子供ではなかった。

あらすじぐらいは掴んでおかなきゃとパラパラ捲る。
何なら読書感想文(も迷惑だが)より知恵を絞って感想を伝えたりして。

いい迷惑!

本を読み慣れてる子ほどそうだと思う。
なら現金支給で好きな本買わせてよ!
読み慣れない子は、以後二度と本に手を出そうとは思わないぞ、きっと。

そういや、サン・ジョルディの日とやらにも首を傾げてしまう。

何十年も前、これはこう宣伝されたのだ。

恋人同士、女性には花を男性には本を贈る日です。

おそらくは本屋と花屋の販売戦略なのだろう。
製菓会社がバレンタインデーにホワイトデーをセットして、でっち上げたような。

でも私は妙に不愉快だったよ。
ほお!
男だけに本を贈るのか?
女には花だって?
女は本を読まない前提かよ!?
……てね。

不適切にも程がある!

ちょいとググってみたら、さすがに今ではそう宣伝してはいないらしい。

今は「ふてほど」だもんな。
これは、オジサン達が使う言葉らしい。
サン・ジョルディの日以上に「何それ?」な言葉だな。

って、だんだんいらん喧嘩を売り始めているな。
この辺で締めるとしよう。


本を贈りたい人は贈ればいいと思う。
でも私は現金を贈りたいから、ブックサンタにはならない。
以上です。

何なら日本には、現金を贈るための袋まであるんだし。

祝儀袋に不祝儀袋いわゆる熨斗袋。
そもそも熨斗のぽんぽんは(落語を知ってる人だけ笑ってください)ってね。

子供にはポチ袋がある


どっとはらい。




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