【温泉に行く前に】門司港レトロ駅
博多での落語遠征の後は温泉旅行である。
が、その前に門司港駅で焼きカレーを食べる!
門司港はレトロ駅である。
降りた時には暴風雨。
そりゃ港だから海風も強かろう。
たぶん晴れていれば一日中散策を楽しめる街であろう。
が、けっこう難儀した。
雨宿りに入った三井倶楽部がなかなか面白かった。
アインシュタイン博士来日時の宿泊部屋が再現され、林芙美子の資料館もあった。
けど実は、いちばん面白かったのはビデオ映像だった。
ここの洋館を再建する様子が映されているんだけど……。
しっくい壁の職人さん、床板の職人さんとかいるのね。
壁、床板、カーテン生地などを復元する様は、まるで「プロジェクトX」だった!
でも結局、私が引き寄せられるのは、こちら。
レトロ横丁とな?
横断幕に引き寄せられる。
観光レトロではない。
自然発生的昭和レトロであった。
どうよ?
この閑古鳥の鳴きっぷり!
いや連休で雨だから空いてるのね。
歩いていると自然に頬も緩む。
カレー屋の店先には「孤独のグルメ」原作者、久住昌之氏の写真が飾ってあるじゃないか。
こういうのがいいんだよ。
これで現代に生きている商店街だとわかる!
昭和レトロを堪能した後、そこそこ観光に入る。
レトロ列車潮風号は往復フリー切符を買ったのに、帰りは乗れなかった。
目の前の踏切を汽車が通り過ぎていくのを指をくわえて見ていた。
大体こういう往復切符はお得だと思って買うけれど、たいがい帰りは歩いてしまう。
ロープウェイしかりケーブルカーしかり。
なので、むしろ損をする私であった。
気がつけば門司港の街は、焼きカレー屋ばかりだった。
健啖家は食べ比べたりするのだろうか?
タクシーでホテルに向かう。
今夜は門司港泊まり。
明日が山口県の温泉である。
今日歩いた場所をまた新幹線で越えるのだった。
どっとはらい。