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新宿二丁目に行きたい
東京の新宿二丁目に〝道楽亭〟という店がある。
二丁目だけど別に性的指向は関係ない。
単なる落語の寄席である。
小さな店である。
一度そこに行こうと歩いたことがある。
新宿三丁目の寄席、末廣亭からGoogleマップを頼りに新宿二丁目に向かったのだが辿り着けなかった。
「末廣亭からすぐに行ける場所だよ?」
落語マニアに言われたが、私の方向感覚をなめちゃいけない。親代々の由緒正しき方向音痴なのだ。
昼間のことだったからゲイバーなど呑み屋は殆ど開いていなかった。
けれどBBAの身で夜この街を迷って歩くのはいかにも怖そうだった。
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当時は髭の名物店主いや、お席亭が元気な頃だった。
やがてお席亭は病に倒れ、みまかったとのことである。
道楽亭も畳むかと思いきや、あの小さな寄席を愛していた有志が立ち上がり、存続を決めた。
〝シン・道楽亭〟として令和7年の今も続いている。
今年こそ、あの寄席に行ってみたい。
出演者が誰でもいいってわけじゃない。
やっぱり推しが出る時に行きたいじゃないか!
その機会を虎視眈々と狙う蛇年である。
ちなみに私は酉年である。
どっとはらい。
あっと、追記!
関西には〝動楽亭〟という寄席があるらしい。
そちらと東京の道楽亭は全く別の寄席である。
そこんところ、ひとつよろしく!