数学と部活動で活用するedmodoとその方法 - 横山先生編
大阪府立芦間高校で数学科の教員であり、ソフトテニス部の顧問である横山先生に、edmodoの活用方法やその中で大事にしている考え方、これから導入を検討している方へのメッセージを中心にお話を伺いました。
生徒の目線に立った細やかな気配りとトライアル&エラーで改善を繰り返す姿勢が印象的です。
部活動での活用- クラブノートとしてのedmodo
高校のソフトテニス部約20名との毎日のクラブノート交換を始めたいと思いつつも、ノートでやり取りをすると持ち運び、提出・返却など、お互いに負担が大きいと考え、edmodoを利用することによって、手軽にクラブノートを始めることが出来ました。
具体的には、edmodoの課題機能を利用しています。
日替わりで管理人メンバーを決め、その該当の2名はクラブ活動全体の報告も行う。そしてそれ以外のメンバーは個人で、コートにいた時間やその日の感想、欠席した場合はその理由などを書いて課題で提出することにしています。最初はクラブノートを習慣づけるために、無断遅刻、欠席などと同様にペナルティカウント制度を設け、部員全員で意識させることにしました。
課題内では、投稿のフォーマットを決めていて、生徒はそれに沿って課題として回答を投稿しています。
クラブノートをedmodoで始めたことによって、生徒は通学の電車移動中でも、スマホで簡単に提出をすることが出来たり、チャット感覚でコメントを残せるようになっています。また、先生にとっては、欠席者がなぜ欠席だったのか、部員はどのような気持ちで活動しているのかなど、欠席の多い生徒ともコミュニケーションが取りやすいとのことでした。
今後は、どこかのタイミングで個人のクラブノートを時系列で追えるようにしてあげたり、1年間で自分で振り返られるようにしたりする予定です。また、欠席した生徒が今日の部活動の練習の内容や様子がわかるような小グループを作って、そこに活動の様子などを投稿していくこと考えたりしています。
学年を越えたチームや外部での活動の多い課外活動でもedmodoを活用できる事例を紹介してくれました。
数学の授業でのedmodo活用
主には授業ノートの共有やテスト速報などで活用しています。
授業開始時に本時の宿題のURLを載せた投稿をしておき、授業内容が終わり次第、横山先生が生徒のノートを撮影してedmodoにアップしています。こうすることで生徒は、振り返りをしたいときに簡単にスマホでも授業の様子を振り返れたり、欠席している生徒もその情報をほぼリアルタイムで追いかけることができます。
また、テストの解答速報も生徒にとっては好評で、また横山先生にとっても生徒の学びを促進しているという実感もあるようです。
テストの直後に模範解答と平均点をedmodo上に投稿する形で共有をしています。
テストが終わった瞬間に解答が配信されるので、生徒は、自分の出来や解けなかった問題の解答など、もやもやと気になる時間がなくなります。生徒も投稿を待っていたりもするようです。
また、記憶の新しいうちに解答や解説をすぐに確認できることで生徒の復習にもつながり、テストでできなかった問題の振り返りをすぐにしてもらえることが学習の成果にもつながるのではと期待しています。
また授業が始まる段階でQuizizzという外部アプリを使って、edmodo内に小テストを配信しています。生徒は授業が始まる前からその日の宿題がわかっているという状態にしているそうです。
学校の紙で行う小テストとは違って、スマホ・アプリで行うことを考えると問題の出し方や解答のしてもらい方を工夫する必要があり、少し手間がかかることがあると話してくれました。
数学の場合だと計算式を記述をしていく過程を提出してらもらうことが難しかったり、考え方を評価することが難しかったりします。少し工夫をして4択または5択問題でそのようなプロセスも問題にできるように、問題を輪切り・区切りするまでには少し慣れが必要だったと振り返ってくれました。
Quizizzは、ポップな画面でスマホでも使いやすいです。間違っていたら、その場ですぐに正しい解答がわかるなど、ゲーム感覚で楽しみつつ復習を進める事ができ、気に入って使っていると話します。
オンライン学習に向けた基盤作り
現在は休校中のため、このような学習は一旦休止はしているが、オンライン学習がはじまればこの仕組はフル活用していくことになるでしょう。
これから始める方には、「オンラインに自分が慣れること」が大事だと横山先生は話してくれました。まずは教員同士の研修や情報交換だけのところから使い始めてみる。そうすることで、授業とはまったく同じではなくてもオンラインでどんなミスが起こり得るのか、どんなことが便利なのか、リアルとは違うのはどういうところなのかが生々しく見えてくる。
そのうえで生徒とどう使えばうまくいくかなどが上手く考えられるようになるのではないでしょうか。
edmodoの日本ユーザーコミュニティ
edmodoの日本ユーザーコミュニティを作りました。少しでも興味・関心がある方は以下のリンクより参加申請あるいは、グループへの参加コードをedmodo上で入力して参加をしてください。
▼グループ参加URL
https://edmo.do/j/kzxuzq
▼グループコード
kn2chu