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「れんしゅう」の場としてのよみかき室
edico 高橋香歩です。
前回の投稿ではQ&Aという形で、このよみかき室のことを少し紹介しました。
6.なぜ「よみかき室」という名前なんですか?
の続きとして
7.「よみかき室」を開放する理由は?
について、まとめてみたいと思います。
さいしょは、「佐賀駅近辺に本屋がなくなったのさびしすぎる… アパートだけどまずは本屋もどき、つくっちゃえ」という、小さな問題提起のような気持ちでした。その勢いだけで2020年春、賃貸契約を交わしたのです(個人事業で使うことも許可をいただけました)。
落ち着いたのは「よみかき室」というかたち。書店、図書室、読書室、とは堂々と言えないスペースだけど、本を生かしたい。本や書店から遠ざかっている人も、気軽なノリで本を読みに来てもらえたらなぁ、と思って名前をつけました。
ここで本を読む時間は、わたしのこれからの人生や仕事でひつようなこと。あえて本だらけのスペースに身をおくことで、じぶんにとってのれんしゅう&やりなおしの場となりつつあります。
そして、もしかしたら、だれかにとっても、ここで本を読むことや、たまに人と話したりすることで、そうぞう(創造 or 想像)するきっかけの場となるかもしれない。人生がもっと楽しくなるかもしれない。わたしがいつもしごとで使っているIllustratorやPhotoshopを使っていっしょにつくったり、何か書いたり、まとめたりすることで、学生さんたちや、就職希望の人にとって、働くれんしゅうの場にもなるかもしれない。
よみかき室は、何もかんぺきではありませんが、本をきっかけにして、いろんな「れんしゅう」のスペースになればいいな、と考えています。まずは、わたしの心の支えでもあるライターさん、イラストレーターさんたちと、ここから発信する『編集新聞』なるものをつくろうとしています(興味がある方はぜひご連絡ください)。
実は、こんなふうに決心がつくまで、ここで「自分にできる形」を1年以上もんもんと考えつづけていました。古いアパートは思った以上にお手入れがひつようで、湿気による大カビ発生などもあり、くじけそうに。ライターのしごと、編集のしごとにしか使わず、きちんと本のスペースとしては機能せず、ずっと持て余していました。
あこがれている出版社「夏葉社」さんに卸していただいた本をならべてはいましたが、夏も過ぎ…
ぐらぐらしていた棚をYさんに補強してもらったのは秋。
協力者の方からいただいた、たくさんの本が入り冬に突入。春はめぐり、兄が佐賀に帰ってきて、相当数の趣味の本や、学んでいた美術書などが並び、ようやく、一念発起して時間をつくり、再びおそうじ。まだまだきれいにすべきところはありますが、2021年5月末から開放日を設け、兄妹運営を試み、今に至ります。
「れんしゅうとやりなおし」で手探り状態のこのスペース「よみかき室」をよろしくお願いします。