【読んだ本】Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔


台湾の凄腕IT大臣として巷で見かけるオードリーたんことAuさんの辿ってきた半生について書かれている本です。初の著書!ってことで本屋さんで平積みされまくってる「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」とどっち読もうか迷ったんですが、いわゆる「偉人伝」のようなフォーマットで、彼女とその家族が人生の節目節目でどんな選択をしたのか、というのが非常に読みやすく纏まっているので、たぶんこっちの方がとっつきやすいのかなぁという気がします。

Auさん、そりゃもう本人はスーパーとんでもなく凄い(語彙力)んですが、ご両親の向き合い方とか、機会の与え方が絶妙だな~って感じで。もしも我が家にAuさん産まれてたとして、我々は彼女を彼女たらしめる機会を与えられるのか?うちの息子が14歳になってちょっと人と話したくないんだけど、って言って来たら、良い感じの山小屋見繕って食材持たせて気を付けてね~って送り出せるのか?と。留学先で夜な夜な代議政治の短所について語り合う姿を子供に見せられるのか?と。わたし、最近家で旦那とセーラームーンとかソーイングビーの話しかしとらんぞとw

子供の興味の芽にどう水をやり、日を照らすかっていう親の行動ひとつひとつが本当に大きな影響を与えるんだなぁと、そんなことばかりを考えてしまいました。在宅勤務が増えたので仕事している姿を見せられるようになったのは良いことだと思っていますが、ただパソコン打ってるだけじゃなくて、なにを考えてるのかとか、どんなキーワードに興味があるのかとか、どんな本を読んでどんな学びを得ているのかとか…親の背を見て子は育つ。外界との接点が減ってる中で、親の果たす割合がより増している。って事ですよね。

もちろんメインはAuさんの半生なので、学生時代、ネットとの出会い、シビックハッカーとしての経験、今回のコロナ制圧以前に台湾でどんなムーブメントを起こしたのか等々が、彼女の穏やかな人となりが浮かび上がってくる文章で書かれていて、今後youtubeやTVで彼女のインタビューなんかを見る際により理解が深まるんじゃないかなぁと思える本でした。理解が深まるっていうか、とにかく賢すぎるので、わたしには0.5%しか理解できなかったところが1%になりますよって話なのかもしれませんが、でも倍なので、読む価値はめっちゃあると思ってます!w

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