見出し画像

\\オススメって何だろう?//


ちょっと長文ですが、修行時代のお話をご紹介します。

 
南大阪のビアパブで働いていた際、
優秀な学生アルバイトさんに支えられていました。
クラフトビールという彼らにとっては
馴染みの薄い商品を扱っており、
しかも彼らが出勤するたびに
新商品がドシドシ入荷しているわけですから、
優秀といえど商品知識は追いつきません。

 
そこで、第一興商や良品計画で働いた経験を活かし、
オペレーション構築をするわけです。
これから飲み会に連れて行くから
その前に少し研修させてくれと、
営業終了後に学生アルバイトさんに集まってもらいます。

 
とても忙しいお店だったで、
まずはファーストオーダーをうかがうまでは
アルバイトさんにお願いしたい。
しかしながら、ビールのことがわからないと
店長であるボクが呼ばれることになるので、
手を空ける為にも呼ばれないようにしたいわけです。

 
そこでチャート表を用意しました。
シチュエイションを八つに分けます。
例えば①男性ふたり組とか、②男女ペアとか。
詳しくは割愛しますが、男性ふたり組なら、
世界大会で受賞しているビールをおすすめする。
女性なら、新商品やココでしか飲めないものをすすめる。
そんな感じでターゲットごとにビールを絞って
おすすめをする商品をチョイスするという内容でした。
まずは出勤したら店長に、
今日のおすすめを三つほど聞いて、
そのおすすめ内容(理由)も
理解してもらうようにしたんです。

 
ファーストオーダーでの接客満足度が高くなくとも、
まずファーストオーダーさえ決められれば、
店長が手の空いている時に接客することで
知識に基づいた満足度を高めることができるという、
エゴにも近い自信が当時はあったんです、
若かかったんで…(笑)

 
この、最初にシチュエイション別でおすすめすることで、
初めてのお客様も20種類以上のビールから選ぶという難題を
3〜4種から選ぶのでパニックにならず、
また自分で選んだという能動的な感覚も残るので、
おおいにチェーンオペレーション的な手法で
満足度に貢献できた試みだったと振り返ります。

 
長くアルバイトさんとともに歩むお仕事をしてきたので、
彼ら彼女らの“困っていること”を吸い上げて、
それを解決することが、
顧客満足への近道だったことを知りました。
そして、それが自分自身も救う道でした。

 
ホント、今となっては(エデン特急では)
ワンオペのおじさんなので、
逆にエゴの塊で営業しちゃってるかもしれません。

 
そして、それを律するのが百貨店での催事出店なのです。
百貨店の売場はホント、背筋が伸びる、伸ばされる。
大海を知って、井の中の蛙は玉造へ帰るわけです。
2021年は催事出店できますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?