これからの教師は「広告」「営業」を学ぶべきだ
今日は娘たちの学童の運動会でした。
娘を通わせている学童保育の責任者は、
情熱的、生徒思いで、
今どき、珍しく厳しい指導もできる方です。
最近は、保護者の意向に寄り添いすぎて、
あるいは保護者からのクレームを恐れるばかり、
叱責しない、叱責できない
「事なかれ主義」の先生が
多くなった印象があります。
しかし、ここの学童は
(僕から見てまっとうな範囲で)
注意することにためらいのない様子。
妻とともに「ここならぜひ預けたい」と決断し、
通わせることにしました。
よかったと思います。
コロナ禍の中でも、
細心の気配りをしながら、
すべての行事(体育祭も!)を開催してくださいました。
その苦労はいかばかりだったかと感謝しています。
今日は小学4年生から6年生までが
パラバルーンというパフォーマンスを披露してくれました。
1か月以上前からダンスの練習をはじめた娘たちは、
入浴している最中、勝手に僕のスマホをいじくり、
Youtubeで、おめあての動画を見つけては、
リビングできゃっきゃと踊るほどダンス好きになってくれました。
本番のパラバルーンも、素晴らしい出来でした。
が、
学童という世界は厳しいなあ、とも思います。
僕が通わせている学童保育は、
児童数100人くらいでしょうか。
それなのに、
正規の先生が2人しかいません。
パート職員も2人だけ。
今日の運動会は、
卒業生のヘルプ、保護者のヘルプなしでは
成り立たないものでした。
きっと、今日の行事を成功させるためには、
正規の労働時間では足りなかったでしょう。
作業は夜遅くまでかかったと容易に想像できます。
そんな労働環境を鑑みて、
月々の給料を時給換算すると、
どんな額になるだろう?
ちょっと怖いな・・・と思ってしまいます。
同業者なだけに(苦笑)
これは幼稚園業界にも言えますね。
僕の娘たちがお世話になった先生は、
「初任のとき、最高28日連勤した」と
自慢していました。
もうすでに辞められて転職されたあとなので、
そうやって笑い話にしていますが、
当時はしんどかったと思います。
若いうちは体力も気力もあるので、
あるいはどうにかなったかもしれませんが、
持続可能な職業とは言えません。
今、教育業界は
慢性的な人手不足です。
この要因の一つは間違いなく「お金」。
学童の先生たちが頑張っているからこそ、
もっと報酬を与えてあげたい。
じゃないと、そこに魅力を感じる人はますます減るばかりです。
教育に限らないのかもしれませんが、
やっぱり将来の子どもたちの可能性を伸ばすうえで、
もう少し、社会が「投資」すべきだと思います。
でも、じゃあ、国はお金を教育に回せ!!と
主張したところで、国にもお金はないんです。
これが一番の問題・・・。
ならば、どうするか?
これからの教員は、
「広告」「営業」を学ばないといけません。
その好事例が青山学院大学駅伝部監督の
原晋先生です。
箱根駅伝は、
出場するための必要経費が3000万円だといわれています。
あくまで「出場」で、です。
これが優勝争いまで視野に入れると、
必要経費は1億円に跳ね上がるそうです。
このお金を、じゃあ、どうやって集めるのか?
そこで重要な観点が「広告」「営業」といった
マーケティング分野。
原監督は元営業マンなので、
その嗅覚がとてもすぐれていらっしゃいます。
あれだけメディら露出を繰り返しているのは
目立ちたいからではありません。
駅伝の魅力、駅伝の価値を訴え、
必要資金を集めているのです。
僕は、今まで
目の前の生徒に意識が向きすぎて、
経済的なお金の流れをもっと理解し、
実際に、お金を教育分野に集めるような
努力を怠ってきました。
それではいかんのです!
これからは、「こういうことがしたい」という価値を訴え、
支援者に語り掛け、自前でお金を集めていく、
まさにクラウドファンディングのようなことを
1人1人の教師ができるようにならないと、
教育業界は「じり貧」を脱せません。
自分も、まだ全く不勉強で未熟者なのですが、
教育のために「必要資金」を集める仕事をどのように実現するか?
そんなことを考えていこうと思っています。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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