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心の温度を上げる/エッセイ

たまには、エッセイを書いてみようか。
久々にエキスポシティへ行った、このテンション感で。

覚悟してしていたが、やはり人が多かった。帰ってきて、ぐったり。情報の遮断をしたかった。

エキスポシティに行くために、これまた久々にモノレールに乗った。そこに行くためにしか乗らない。いつもはバスや電車しか乗らないから、高い所を移動しているのは、不思議だ。私は高所恐怖症だからジェットコースターは乗らないが、モノレールに乗るといつもジェットコースターの擬似体験をしている気分になる。もっとも、スピードは全然違うけど。窓から外を見ても、いつものように民家や線路は見えず、代わりに空が見える。今日は晴れているから、爽やかだ。そして、太陽の塔が見える。束の間の空の旅も終了。

エキスポシティは広すぎる。方向音痴ではない私の妹でさえ、「構造が分からん。広すぎる。」と言ってたくらい。店舗数も多いので、必然的にモール内を歩き回らないといけない。それだけでも疲れる。到底全部の店を覗くなんて体力の無駄遣いになるから、あらかじめ見たい店を決めておく。そして、コースを自分の中で決める。さながら遊園地のようだ。まあ、私はいつも一階のデカすぎるロフトで30分以上時間が溶けるので、計画もへったくれもないのだけど。

ロフトで、憧れのつばめノートを買った。新しい文房具を買うと、なぜあんなにも明日が待ち遠しいのだろう。しゃんと背筋が伸びて、少し未来に希望が持てる気がするのだ。きっと、文房具はわたしのすぐそばを彩っているからだろう。

そして、目当ての雑貨屋さんをいくつか回る。可愛い器や置物、キャンドルやアンティークなイス…。どれも、わたしの心の温度を上げた。とってもかわいいものばかりで、わたしの心と財布の紐を揺さぶった。集めたらキリがないと、ギリギリ理性が買った。危なかった。

ただ、これまたデッカい本屋では理性は勝たず、ずっと気になっていた本を一冊買った。今月、ミニプレスやZINE、小説、漫画などの本を多く買ってしまい、また来週開催される文学フリマ京都にも行く予定なので、お金を使いすぎた。でも、まあ、いいか。こんな月があっても。

帰り、モノレールの駅にストリートピアノが置いてあり、女の子2人組が「パートオブユアワールド」を弾いているのを遠くで聞いた。グランドピアノの澄んだ音色がなんだか胸に刺さった。しばらく忘れないだろう。なんだかそう思うくらい、すごく染みた。また、まんまるに近い月を綺麗だあと思いながら帰って、わたしが好きな5分番組「2355」を見て。心の温度はそのたびに、何度も上がる。急激に沸騰に近いほどになることもあれば、じわっと温度が上がっていく時もある。

こんなん、誰が最後まで読むねん、とか思いながらも、ま、いいかと思いながら、最後の文字を打つ。

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