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【海外在住の50代主婦】拒食・過活動を5週間でケア。カウンセリング卒業1年後のお話

みなさんこんにちは。摂食障害オンライン相談室を運営する、元摂食障害の心理士、渡邉茜(わたなべ・あかね)です。

この企画は、当カウンセリングの卒業後を追う企画。

今回ご紹介する卒業生は、海外在住、現在50代のあいこさん(仮名)。
2023年12月に卒業し、約1年3ヶ月ぶりの近況報告インタビューを行いました。

課題/回復のアプローチ

【あいこさんカルテ】
■症状:
拒食, 過活動
■カウンセリング期間:2022年11月〜2022年12月
■サポート内容
LINEメッセージコース5週間

■初回ヒアリング内容
2022年開始時、海外在住57歳。拒食。
拒食症で 8ヶ月程前から味覚の変化、食後の不快感による食欲不振、それから徐々に食べられなくなりました。
正式に拒食症と診断されたのがカウンセリング3ヶ月前。
一時は体重が159cm33kgまで減り 極度の栄養失調、体力低下で主治医からほぼ強制入院を勧められたが、頑なに拒否したため、通院しながら自宅療養に励む。
栄養士、カウンセラーの指導も受け、 主人や友人のサポートもあるが回復に時間がかかっている。

そこから2022年末にメッセージカウンセリングを5週間受け、食事内容が大幅に改善。2024年現在、ほぼ元通りの姿になり、人生を謳歌している。

課題

あいこさんの課題としては2点ありました。

1、食事を増やすことに抵抗がある
栄養士が提案したミールプラン以外の食べ物は口にしない(出来ない)。

2、ゆったり休む習慣がない
いつもせかせかルーティンをこなし、家事や買い物をこなしていた。


あいこさんの場合、「美しさのために痩せていたい」というより、「何かの不安から目を逸らすために、日々の生活をコントロールすることで安心したい」という欲求がある印象がありました。

そのため、不安を紐解いたり、コントロールすることで失っている「五感をつかって生きる楽しさ」を思い出してもらうようなアプローチを心がけました。

卒業1年後のインタビュー

1|カウンセリングをうけようと思った理由

拒食症→低体重→低栄養により、体と心がとても危険な状態になりました。
医師、栄養士、心理カウンセラーの治療を数ヶ月続けるも、あまり効果が見られませんでした。
当時(2022年後半)、私は拒食症に支配されていました。それでも本当の私(拒食症に支配されていない時)は、必死に回復を願っていました。
そんな時 あかねさんの動画に出会い何度も何度も繰り返し見させていただきました。
あかねさんがラインカウンセリングもされていると知り、この方ならきっと私を救ってくださると信じて、カウンセリングを申し込ませていただきました。

連絡くださった時のこと、とても覚えています!私が大好きなオーストラリアのある都市に住まれているとお聞きし、私自身、ご縁を感じていました。一度一人旅もしたことありますが、また訪れたい場所です。ぜひその際はよろしくお願いします!笑

2|カウンセリング中の、症状・生活・価値観の変化

ラインカウンセリングは書くことによって、気持ちの整理ができました。
カウンセリングを始めて2週目くらいから、自他ともに驚く程の、効果が現れました。

無理せずに少しずつ許可食や食事量を増やしていきました。そしてゆっくりでしたが、身体が回復、それに伴い心も回復していきました。体重が少しずつ増えて、顔色が良くなりました。それまでは怖かった外食やパーティーも、(食べられる量は少なくても)楽しむことができました。

毎日の生活では、脂質、タンパク質、糖質をバランスよく、3食+アルファ 普通の量を食べるトレーニングを続けました。あくまでもオーストラリアの普通の量ですが…

あかねさんとのカウンセリングを通して、自分を見つめ直す機会を貰えました。
食べるって楽しいこと!と思い出させて貰えました。

栄養士の指導自体はとても素晴らしいものでしたが、バランスを重視しし過ぎていたため、食事が餌のようなものになっている印象でした。だから、「食べる意味がわからない、食べることが苦痛になっている」という印象を受けました。

そこで、「食べる楽しさ」を思い出すべく、カウンセリングの序盤で「何も栄養などを考えなかったら、何が食べたいですか?」と聞き、そこからカフェやイタリアンなどで食事を楽しんでいた頃を思い出してもらいました。食べる楽しさに気づいていくようなアプローチを心がけ、次第に「バランス<本当に食べたいもの」を重視して選ぶ習慣がついていきました。

3|カウンセリングで苦しかったこと
(また、それをどう乗り越えたのか)

カウンセリングを始めて、「救われた」と思いました。苦しかったことはありませんでした。
毎週、あかねさんのメッセージを楽しみにしていました。5週間のカウンセリングに中場くらいからは、毎週月曜日の朝 カフェでライン メッセージを書いていました。それもとても良い気分転換でした。懐かしいです〜

うんうん、カフェでのんびりする時間がありましたよね。
私もオーストラリアのカフェ文化、もう一度味わいたいです!

4|カウンセリング卒業後、症状、体重、生活など

順調に回復を続け今はもう普通の生活に戻りました整った食生活とリハビリ用のピラティスのおかげで、徐々に筋力がつき散歩や階段の上り下りも、スムーズにで出来るようになりました。

拒食症中に酷い便秘で苦しみましたが、食事トレーニングの効能か現在は、腸内環境が整って快適です。

体重はほぼ元に戻りました。拒食症中は毎朝 バスルームに鍵をかけて、体重計に乗っていましたが、今はほとんど体重を測っていません。そんなことどうでもいいと思うようになりました。
カロリー計算、計量もいつの間にかやめていました。今ではパッケージの栄養表も見ません。(面倒くさいので…)

生活面では実は昨年後半に、我が家に大変な問題(詳細は割愛しますね)が起こりショックで引きこもり気味の時期がありました。でもそんな時でも(こそ)、美味しい料理を作り、夫婦で食事を楽しんでいました。もちろんワインも!
以前の私ならストレスで、食欲が無くなっていたと思います。これもカウンセリング、食事トレーニングの効果だと思いました。
人間は栄養バランスの取れた食事を楽しむことで、心のバランスも取れてくるのでしょうかね。

大変なことがありながらも、すごいな〜
そうそう、「問題を食事で解決しない」ということも、回復した証です。拒食の子は嫌なことがあると、どうしても「食べない・食事をコントロールする・運動する」などの手段をとって、その気持ちをやり過ごそうとしたり、表現したりしますから。
どんなにメンタルで落ち込むことがあっても、食事だけはその問題と切り離して楽しむことができるようになったこと、自信にしてくださいね!

5|自分はなぜ、回復できたと思いますか?

まず自分に合った治療方を自力で見つけたことですね。色々と調べて摂取障害という病気を理解していく中で、回復には何が必要なのか、どうしたらこの苦しみから抜け出せるのかを、一瞬賢明考えました。
実は担当の医師と合わなくて悩んでいた時期もありました。唯一、栄養士の先生とのビデオ カウンセリングに癒されていました。
そんな時あかねさんのライン カウンセリングに出会えて、ついに私に合った治療方、カウンセラーを見つけることができました。

“その節は本当にありがとうございます。あかねさんのカウンセリングのおかげで、奇跡の回復ができました。”

そして家族や友人達が摂取障害を理解してくれたことですね。

話を聞いてくれたり、そっと見守ってくれたり、お花を贈ってくれたり、プロテインやサプリを届けてくれたり、

食べられなくても大丈夫だからとパーティーに招待してくれたり、周りの人達がそれぞれの方法で、サポートしてくれました。

最後に私自身が食べることを楽しみ、体重が増えることを受け入れて、「治りたい」「健康になって、〇〇がしたい」と思えるようになったことですね。余談ですが、まだまだ人生は続きます。やりたい事やり残した事があり過ぎます。

私があいこさんが回復できた理由は3つあると思います。

1、前のめりになって、摂食障害の自分を理解しようと努力した
あいこさんの素晴らしいところは、自分で摂食障害を前のめりになって理解し、自分を客観的にとらえようと努力したことですね。やっぱり、回復する方としない方の違いは、自分自身で、自分の状況を理解し、受け入れようと努められるかどうかです。

2、外食のチャンスを利用し、挑戦した
あいこさんは、お友達も多く、パーティーの機会に恵まれている方でした。よく、ここで拒食の子は「外食が怖いから参加しない」という選択をとりがちですが、あいこさんは「うまく食べられなくても良いから、とりあえず参加する」という選択をとりつづけたことが回復につながったと思います。


3、やりたいことを再認識した
あいこさんを劇的に回復させたのは、モチベーションを高める「やりたいことを再認識したから」です。
もともとワインに興味があったのに、拒食になってから勉強する体力もなく。ワインの勉強に集中するためにも、健康な体が必要と再認識しました。

6|自分はなぜ、摂食障害が必要だったと思いますか?
(摂食障害になった意味は、何だと思いますか?)

難しい質問ですね。
摂取障害と診断された時は、何の罰ゲーム?どうしてこの歳でこの私が摂取障害になったのか、意味不明でした。
当時を振り返って思うことは、人生のリセットをしたかったのかな?
それとも何かをコントロールしたくて、でも唯一コントロール出来たのは自分の体重だったのかな?
それとも寂しかったのかな?

摂取障害を乗り越えて、結果的には正しい食生活をこの歳になって学べたこと。忙しくても、面倒くさくても、落ち込んでいてもきちんとご飯を食べること。それによって健康でバランスの取れた体と心をキープできること。そのようなことを気づくために、摂取障害の経験→治療→回復が必要だったのかもしれませんね。

うんうん、あいこさんは何か人生において大切な転機だったのだと思います。自分自身の生き方を見つめ直し、「健康になって、自分が納得できる生き方をしよう」と思えたことが、摂食障害になって得た大きな財産なのかな〜

7|摂食障害回復中の方にひとことメッセージ

ご自分の心と身体を大切にいたわってあげてください。
無理をせずに自分ファーストでいきましょう。

うんうん、シンプルに良いですね〜
結局は、「自分を労わる」「自分の本音を尊重する」という考え方に納得し、実践できたことが回復につながったのだと思います。(理解するのではなく、納得レベルが大切!)

本当に私を見つけてくださりありがとうございます!
そして、私もまたオーストラリアに遊びにいきたいです。
おたがい、人生を楽しんでいきましょうね!


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