第2回調査結果【現在備蓄している食料品を教えて!】
前回のアンケートに引き続き、第2回目は家庭における「現在の備蓄状況」についての自主調査をおこないました。
新型コロナウイルスによる外出自粛要請に加え、ここ最近は地震も頻発しています。
災害への備えはどの程度されているのか?また、どのようなものを備蓄品として常備しているのか?今回のレポートではその結果をシェアしていきます。
調査概要
【現在備蓄している食料品について】
調査対象:全国20~60代の男女
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年5月1日~2020年5月7日
有効回答数:300サンプル
調査主体:株式会社イー・クオーレ
※引用・転載時のお願い※
本アンケート結果の引用・転載の際には、「株式会社イー・クオーレ調べ」とのご明記いただきますようお願い申し上げます。
例:「リサーチ会社、イー・クオーレの調査結果によると…」等
災害・コロナを意識して備蓄している食料品とは?
初めに、現在の備蓄状況を調査するために、災害やコロナウイルスを意識して備蓄している食料品について聞きました。
図①はアンケート結果を年代別に表したグラフとなります。
初めに注目したのは、そもそも「食料品や飲料の備蓄を特にしていない」と回答した人が全体の約4割であるという結果です。
特に20代はそもそも備蓄をしていないと回答したのが56.7%と、年代別で見ると最も高い結果となっています。単身者も多く、防災への意識は他の年代に比べると低いことが伺えます。
急な災害が起きた際に、店頭に人が押し寄せるといったニュースを報じる裏には、このような備蓄状況が関係しているのかもしれません。
反対に30代は備蓄をしている人が年代別で最も高く、意識が高いことが分かります。子どもの年齢がまだ小さい家庭などもあり、「家族のため」と考えて備えをしている人もいるのではないでしょうか。
では「備蓄している」と回答した残りの約6割の方は、どのような食料品を備えているのでしょうか。
全体で最も多かったのは、「インスタント食品(麺類)」で37.3%。特に50代、60代が多く購入していることがわかります。40代が購入している備蓄品としてもインスタント麺は最も割合が高く、普段から身近な食料品を、追加で備蓄としても購入しているのかもしれません。
次に多かったのは「レトルト食品(カレー)」で、31.7%。
30代が購入しているものの中で、最も多く備蓄されているものがこの項目でした。
備蓄食品を購入する際の不満とは?
備蓄は、日常食とは目的が異なりますが、 購入者の不満や不安はあるのでしょうか?
購入する際に、不満や不安に感じることを年代別にみたグラフが以下の図2となります。
全体では、「値段が高いこと」、「味が美味しくないこと」に対しての不満が高いことがわかります。
その中でも、特に50代は46.7%の人が上記の不満を感じているという結果が出ました。
30代からは「メニューの選択肢が少ないこと」への不満が高く出ています。備蓄品であっても、ある程度のバラエティさや、好きなものを選んで購入したいという気持ちがあるようです。
60代は、「気軽に買えない」という点が他の年代に比べて高いことが特徴的です。身近な店舗で購入できるものは種類も限られ、また缶詰などは重さもあり買って帰ることに躊躇する場面もあるのかもしれません。
また、「賞味期限切れの商品の廃棄方法」についても不安・不満が上がっています。備蓄品をしまい込むことで、つい賞味期限を切らしてしまうことは一つの課題として挙げられるのではないでしょうか。
20代は「特に不満を感じない」との回答が36.7%と、他の年代と比べて最も多い結果となっています。
備蓄の有無別で見ても、最も不満に感じる点は「価格が高い」という点でした。これは、備蓄の有無に関わらず、どちらも共通して多い結果となっています。
長期保存食ということもあり、普段の食料品に比べて値段が高いものが多く、「買いにくい」と感じる人もいるようです。
次に多い不満は、「味が美味しくなさそう」、そして「保存をするのに場所をとる」と続きます。
また、備蓄をしていない人は「特に不満に感じることはない」という回答が40%となっています。
これは、食料品自体への不満は無く、備蓄するという行動に対しての関心の薄さが結果として出ているのかもしれません。
不満を感じることは無いものの、備蓄をしていない人の特徴的なこととして、「何を買ったらよいのかわからない」ことが挙げられます。
必要な情報を分かりやすく得られることで、今後の行動に繋がるのかもしれません。
今後、買いたい備蓄食品とは?
最後に、今後備蓄として購入したい食料品、飲料についても聞きました。
今、どんな備蓄食品が注目され、求められているのでしょうか?
以下は、年代別のグラフ(図4)となります。
年代別に見ると、20代は「購入しようと思う物はない」との回答が65%で最も高く、現時点で備蓄の必要性を感じていない人が多いことがわかります。
全体でも4割の人が買いたいものは無いと回答し、特に現在備蓄をしていない人の回答も顕著に出ていました。
30代からはおかず系やカレーなどの「レトルト食品」の購入意向が高く出ています。主食となる米などを既に備蓄している場合、合わせて食べられるものに人気が集まるのかもしれません。
40代は「アルファ米などの主食」、50代と60代は「インスタント食品(麺類)」と「肉や魚の缶詰」が人気という結果が出ました。また60代はパンの缶詰も他の年代に比べて購入意欲が高く、「手軽に食べられるもの」が注目されていることがわかりました。
今回の結果から
今回は「今の備蓄状況」を調査し、その結果をお伝えしました。
全く備蓄をしていない人もいることや、備蓄をする際にも各年代で課題があることが今回の調査でわかりました。
災害という「いつ起こるかわからない」ものに対して、今から出来る備えの大切さを今後このブログでも発信していけたらと思います。
また、せっかく準備するなら納得し、満足度の高いものを置いておくことが出来たら、備蓄のイメージがもっとプラスのものになるのかもしれません。
アンケートで定期的に消費者の声をリサーチしながら、いざという時のより良い備えが出来るお手伝いを、今後もこのブログを通して行なっていきます!
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