イランイランの香りが男子に大人気
職場で、フィトセラピーサークルを立ち上げて、毎月精力的に活動しています。会社がサークル活動を斡旋してくれて、アウトプットの機会をこんなに恵まれた形でいただけるなんて、渡に船すぎる〜!と毎度感激しております。
メンバーも17人に増えうれしい悲鳴!流石に全員が一堂に会することは難しいので、ご時世も踏まえて少人数でのWSを月に3回ほど企画するという形で継続しています。
男子メンバーもじわじわ増えて、今は3名。
やはり女性の方が多いけれど、それでも興味を持たれる男性もいるんだ!とわかるとなんだか嬉しくなります。
その中で、ちょっと面白いな、と感じたことがあったので、今日はそれについてだらりと記載していきます。
さて、トップ画像はイランイランの花。
精油はとってもゴージャスな香りですが、花の姿はこんなに脱力系。個人的には、「着飾らなくても自然体で醸し出される色気」を感じるのですが、共感してくださる方はいらっしゃるでしょうか(笑)。
イランイランの精油を初めて嗅いだ時は、正直、好きな香りだとは感じませんでした。重厚感があって、ずっとは嗅いでいられないな、と。
だけど、この香りをすごく好ましく感じる日もあったり、なぜか軽やかな香りに感じられる日があったりして、その不思議さに少しずつ惹かれていきました。
どうやら、女性特有の体調のバイオリズムによって、感じ方が変わるみたいだ。と、体感した出来事でした。
なるほど確かに、効能を調べてみると、女性ホルモン分泌のサポートや皮脂バランスの調整など「女性の味方!」という印象があり、「女性に合う、女性のための香りなんだろうな」と思うようになっていました。
ところが、サークル活動をしていると、男子メンバーが全員イランイランの香りを気に入り、それをメインにしたクラフトを作成していくのです!(ちなみに、今のところ女性陣からの支持はやや低め。)
これはどういうことだろう?と思い、いくつかの資料を開いてみました。
イランイランを陰陽で捉えると「陰」。リラックス作用、鎮静作用があります。もちろん、心をほぐす力も持っているのですが、とりわけ「責任感が強い、会社で責任ある立場にある、自分が問題解決しなくては」という思いを背負っている方に好まれる傾向にあるようです。
女性が責任感を持っていないという意味ではなく。
狩猟時代には、男性が家族のために命を張って狩りをしていたことを思うと、家の外に出て仕事に打ち込むことに対して、本能的に責任感や緊張感を背負いやすいのかもしれないと思うわけです。
その緊張感や責任感を引き受ける甲斐性があるからこそ、家族のために一生懸命頑張れたり、業績を上げたりできるなら、それはポジティブな要素なのだけど、時には緊張をリセットするのもメンテナンスの一部。
そういった緊張感を、一気に和らげてくれる作用がイランイランにはあるのだろう、と今は感じています。
そして男性陣はそれを本能的に感じ取っているのかも、と。特段、効能の話などしなくても真っ先にイランイランを手に取るので、本当に面白いなぁと思います。
ちなみに、イランイランの香りを中医学の五行に当てはめると「火」。
五行の「金」が弱ると呼吸器に不調を生じやすくなりますが、その時に力を貸してくれるのが「火」の作用です。
緊張感が高まりすぎると呼吸も浅く、速くなりがちですが、イランイランは肩や首をリラックスさせ、副交感神経を優位にして、呼吸をゆったりと深めやすくしてくれる作用もあり、
五行の考え方で捉えてもやはり理にかなっているんだなぁと感じます。
ただしかし、そういう難しい理屈ではなく、「女性らしさ」を強調する精油であり、男性陣はそこに惹かれていると考えることもできそう(笑)
男性の中にも女性性は幾分存在しており、緊張と緩和のバランス、陰陽のバランスを取るのに役立つ香りのひとつかな、と今は思っています。
こうして様々な方向から考察してみると、植物の深みにより深く触れることができて嬉しくなります。
今日はここまで。
まとまりも、取り止めもない駄文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
shanti.