英語学習で大切な1つのこと TOEIC300→800
英語
中学一年生までは好きだった。現在と違い、英語を学習し始めたのが中学からなので、たった一年だけ…。簡単な挨拶や簡単な文法、それを覚えてテストで良い点を取れるのが好きだった。
中学二年生から、三人称単数のsがはじまったあたりで状況は一変。大嫌いになった。Be動詞についても、学校の先生は大して教えてくれない。ただ教科書に書かれているルールを教えるのみ。
HeとかSheとかなら動詞にsをつけたり、DoではなくDoesを使ったり。
過去形も単純に-edを付けるだけでないやっかいものが頻出してきた(ateとかspoke、wroteとか)。
極めつけは、中学3年生になってからの「過去分詞」だ。3年の肝となる「完了形」「受け身」に使われるからだ。過去形だけで四苦八苦していたのに、新しい変なのが出てきたのだ。
それにく加えて、関係代名詞…「who=だれ」だけだったのに、whoのような裏切り者が頻出した。
英語の成績はだだ下がり。少人数の塾にも通っていたけど、質問したら恥ずかしい気持ちがあり、わかっているフリをして時間が無駄に過ぎていった。
そんな英語の苦手意識を持ちながら、大学へ入学した。
大学生にもなるのに、be動詞が一切理解できていなかったことをよく覚えている。
例えば、
Do you play the piano? が正解なのはわかるが、
Are you play the piano? がなぜ駄目なのか説明できない。
こんな感じで文法をほぼすっ飛ばし、単語と熟語だけ覚え、なんとなく意味を推測してきた。
もちろんこの方法が言い訳はない。
それを知ったのは大学で初めて受けたTOEICだ。
結果はスコア300。 回答方法はすべて4択式。990点満点なので、当てずっぽでやっても250点くらいは取れる計算。
一応文学部だったんだけど…どれだけ愚かなのかおわかりいただけると思う。
日本語教育への疑問
大学に入るまでは、学校のテストと大学入試のためだけに英語を勉強してきた。
ところが、大学在学中に心境の変化が起きた。試験勉強をしていたときもずっと感じていた疑問。
「なんで役に立たないことを勉強するんだろう」
数学なんて、足し算、引き算、簡単な掛け算、割り算ができれば生活には困らない。学校以外で、図形の証明を人に求めることも求められることも一生ないだろう。
国語だって、「このときのA君の気持ちを30字以内で答えなさい」みたいな読解の質問があるけど、なぜ答えを一つに限定しようとするのだろうか。テストを解いている感性の違う生徒、それぞれの答えが正解でいいじゃないか。
歴史だって、わざわざ年号まで覚える必要がどこにあるのか。そもそも、その歴史が正しい保証なんてあるのか?
理科だって、食塩水の濃度を知りたいと思ったことはない。化学記号もCo2くらいでいいよ。
英語だって、お決まりの「This is pen.」。これいつ使うの? ペンを知らない人に言うセリフだと思うんだけど、そんな人いるの? マジックの最中なのかな?
ただ、英語だけは実用的な科目だということが昔からわかっていた。実際に英語は世界で最も使われている。習得できれば、プライベートでもビジネスにも使え、選択肢がぐっと広がる。
海外の教育
大学の授業で外国の教育について学ぶ機会があった。主に欧米で、例えばフィンランド。かなり先進的で衝撃的だった。
細かな内容は省略するが、日本の教育ってかなりおかしいことに気づいた。
教育だけではないけど、日本嫌いがどんどん加速し、海外に行きたい(逃げたい)という感情が芽生えた。
独学の始まり
そこからは、テストなんてなくても、自分からどんどん学習した。
お金がなかったからすべて独学だ。語彙力を増やしながら、文法書を一冊決めて、わかるまで学習した。
一旦理解できれば、なんのことはなかった。なんで学校の先生はわかりずらく教えるのだろう。先生に知識があまりないからという理由も大きいと思う。英検だって2級もとってないような先生が教えていると聞いた(もちろん立派でわかりやすい先生もいる)。
そして、テストではしょうもないことで不正解になるのだ。
教科書で習った表現ではないから、という理由で不正解になったりする。
その結果、間違いを極度に恐れる日本人が完成する。
実践
何より重要なのがアウトプット、実際に英語を使うことだ。
インプットした内容を実際に使うことで、脳は喜んでくれるし、『うまく会話できた、覚えたてのイディオムを使えた』などの成功体験ができれば最高の学習モチベーションになる。
実際に自分が行ったアウトプットの実践方法は以下の通り。
海外の友人を作る
メッセージで交流する
Skypeでビデオ通話する(今ならzoomとかLineでも)
日本好きな人も多いため、交流系のプラットフォームを使い友人を作ることは難しくない。そしてお互いの趣味や相手の文化まで学べてしまい、日常のいい刺激になる。
メリットは無料で効果が絶大なところ。特に試験ではスピーキング能力がうまく測れない事が多い。TOEIC満点でもてんでしゃべれない、なんていうのはよく聞く話だ。この方法なら、スピーキングは一番得意になりかねない。おまけに友人もできるので、何人もの人たちに実際に会った。旅行のいい思い出だ。
デメリットは、相手国との時差がある場合、ビデオ通話が難しい。
自分は相手の時間帯に合わせるため、真夜中~朝までビデオ通話をし昼夜逆転の生活を送っていた時期がある。
※文法なんかも含め、細かなニュアンスなども勉強したければオンライン英会話でも良いと思う。
英語学習に大切なこと
それは英語を学ぶ目的をしっかりつくること。それさえできれば、モチベーションが上がり、英語学習を強力に後押ししてくれる。
自分の場合は「日本から逃げたい」という奇妙なケースだったが、他にも例えば
「特定のある国に住みたい」
「外国人の彼氏・彼女をつくりたい」
「世界中の人たちと知り合って視野をひろげたい」
「字幕なしで映画を見たい」
「好きな洋本をオリジナルで読みたい」
「オンラインゲームで世界中の人とコミュニケーションとれるように」
など、なんでもいい。
ただ、仕事のため、会社から英語力が求められているとかだと弱いと思う。
外部からの圧力で嫌々やるのは健康なモチベーションとは言えない。それこそ「褒められるため、いい学校へ行くための学生時代のテスト」と大して変わらない。
人間、好きなことしか続けないから。
・・・
ほどなくしてTOEICを受けてみれば、800点を超えることができた。
テキスト代と単語帳などで、5000円くらいかな。受験料を考えると、資格ビジネスには巻き込まれたくないが、3年に1回くらい、満点目指して受けてみたい。