利上げによる金融破綻論のバカバカしさについて
はじめに
日銀総裁の交代に伴い、YCC(Yield Curve Control)が見直されつつある。YCCは、簡単に言ってしまえば日本国債(以下、特に指定しない場合、「国債」、「n年債」と記載しているときは全て日本国債を指す)を日銀が売買し、日銀が望ましいと考える長短の金利を実現することだ。これは、市場のリスクプレミアムを下げることで投資需要を喚起する、というのが目標であったが、7年ほど続けた現在、残念ながらその目標は達成されていない、というのは誰の目にも明らかだろう。そし