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保険金額を設定するときの考え方
セールスに乗せられないための自分軸の設定
「無駄な保険はかけたくない」というのはあらゆる消費者の願いだ。そのためには営業担当者のセールストークに乗せられないことが重要である。
対策として、自分の中で確固たる評価軸を持っておくのが有効である。自分の中にしっかりとした物差しがあれば、周りに振り回されることはなくなる。
今回のテーマは「保障金額を決めるにあたっての考え方」である。
死亡保障に関していうと、シンプルに「何年分の生活費+子供の教育費を残すか」をベースに考えるのが良いだろう。
「子供が大学を卒業するまでの1000万円と、家族の5年分の生活費で・・・3000万円かな」といった具合だ。
厳密にいうと、年を重ねるごとに必要な保障額は減ってゆくので、経過年ごとに保障額が減ってゆく逓減定期保険で備える方法が考えられる。しかし、逓減定期を取り扱う保険会社は限定的だ。その理由は・・・各自でご想像ください。
とにかく、生活費と教育費をベースに個別事情を踏まえて設計をいじってゆくのが、保険の銘柄を問わない便利な物差しだと思う。
家庭によって異なる責任の重さ
「自分は生活水準が高いので、多めに保障を用意しないと家族が生活の質を落とさなくてはいけなくなる」とか、「経営者なので従業員の生活もある」「相続の代償分割のために多めにかける」などなどである。
背負っている責任の重さに応じて金額を足してゆくのが良いだろう。もちろん、一般消費者は無限にキャッシュを持っているわけではないので、保険料との兼ね合いも見なければいけない。
保険料の考え方についてはこちらの記事を参考にしてほしい。
とはいえ、「残された人の生活費・教育費+α」の一点だけを気にすれば、保険金額の適正水準は自然と見えてくる。生活費や年収を営業担当者には言いたくないだろうから、セールストークを右から左に受け流しながら、頭の中で黙って計算すればよい。
ちなみに、生活費何年分を準備するかは決めの問題であって、絶対的な正解はない。5年分とか10年分とかはエイヤと決めるものだ。直感で決めるものと、理詰めで決めることをきちんと整理しておけば、相手の思惑に振り回される恐れは大きく減る。
「生命保険は家の次に高い買い物」は過去の話?
「生命保険は家の次に大きな買い物だ」という言葉を聞いたことはあるだろうか。あれは30年ぐらい続ける前提だからこそ成り立っていた話で、短期で更新してゆく生命保険が増えてきた昨今では過去の話になりつつある。
数ヶ月で終わるものも出てきて、保険はいよいよ季節ごとに着回す洋服のような様相を呈してきている。「最初は学費1000万で十分だと思っていたけれど、医学部に行きたいと言い出したのでさらに上乗せで」といった柔軟な変更も、健康な身体が続く限り可能になっている。
ちなみに私見ではあるが、このよう保険の試行錯誤は40歳までに済ませた方が良いと思う。なぜなら、40代になると途端に身体にガタがくる人間が多くなり、最悪の場合保険に入れなくなってしまうからだ。
何でもそうだが、タイミングを逃すと途端に高くつくようになるのが人生というものだ。