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(目次に戻る) 地下から階段を上って地上に出る。遊園地特有の音の奔流と日の光に目眩がし…
(目次に戻る) 夕飯後、森石がテレビをつける。いつもなら俺が合わせたチャンネルをなんと…
(目次に戻る) 花柴はテストが好きだ。それは中間、期末に限らず、授業内で突発的に行われ…
(目次に戻る) 作ってきた弁当をたいらげても昼休みが残っているのは、岡村が別のクラスの…
(目次に戻る) 少しばかり時間がかかってしまったが、森石のリュックを回収することはでき…
(目次に戻る) 授業中で誰も外にいない廊下を歩いていると、さっきよりは冷静になれた。 …
(目次に戻る) 定期的に見る悪夢はだいたい過去のリプレイだ。それでも夢だ。記憶通りなら小学生のはずの俺が今の姿になっていることもある。 ただ、それ以外は何も変わらなかった。思考は今の俺のもので、身体もちゃんと動く。それなのに俺は目の前の大人にされるがままで、ひたすらに謝罪を繰り返す。 何が悪いのかわかっていない。ただ、これだけ酷いことをされるほどの悪いことをしたんだろうと考え、謝れば許してもらえるかもしれないという希望がなければ耐えられなかった。 いつかは終わるのを
(目次に戻る) いつも通りに弁当と朝食を二人分用意して、覚醒の遅い同居人がふらつきなが…
(目次に戻る) 机に突っ伏していると、登校してきた岡村に挨拶ついでに声をかけられた。 …
(目次に戻る) 俺が花柴と話すにあたって懸念しているのは、岡村の存在だ。 岡村は花柴…
(目次に戻る) ぎゃあぎゃあ喚きながら崩れ落ちた豪打を見ることなく、森石は持っていた破…
(目次に戻る) 視聴覚室を出ると、森石が膝に顔を埋めるように座っていた。 待たせすぎ…
(目次に戻る) 保健室を出ると森石が廊下で立ち止まる。 見れば、壁にもたれるようにし…
(目次に戻る) やれやれ。今日の俺は誰かのフォローばかりしている。 「森石、弁当食べる?」 軽い口調で問えば、頷いた森石が緩慢な動作でリュックを開けた。羽衣おばさんが窓を開ける。 車内が綺麗だから飲食物は気にするかと思ったが、その辺りは平気らしい。 腹が減るとネガティブになるっていうからね。 ましてや、相手は森石なのだ。三食きっちり食べる優良児には、定時の食事が必要だ。 「トカゲ」何か話題を振る前に羽衣おばさんの方が口を開いた。「彼についてトカゲは知りすぎた」